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悪魔のKISS 第1話 誘惑のささやき



静岡県焼津市から上京してきた、中学時代の同級生でもある3人の若い女性(奥山佳恵、深津絵里、常盤貴子)が、性地獄・宗教地獄・借金地獄に墜ちていく様を描いた。
当初、主役の一人である柘茉莉子は松雪泰子にするはずだったが、まだ無名の存在だった常盤貴子に抜擢された。常盤演じる茉莉子がアルバイトをするファッションヘルスに寺脇康文演じる加藤が最初の客として現れるシーンで、ヌードシーンも辞さない体当たりの演技が話題となり、常盤が新進女優としてクローズアップされるきっかけとなった。このシーンの存在は、後に常盤の人気が上昇してからも語り草となる。寺脇は後にトーク番組にて「下着姿で来るとは聞いていたが、まさかノーブラだとは思わなかった。なるべく手で隠すようにしてカメラに映らないよう配慮した」と語っている。その後、知名度が上がった常盤のイメージを守ろうとする所属事務所のスターダストプロモーション側が版権を買い取ってしまった。版権が買い取られる前の最初の再放送ではこのシーンはカットされなかったが、2回目はカットされた。
他のフジテレビ系テレビドラマの多くはDVD化されているが、前述の常盤のヌードシーン以外にも当時の時代背景を極限化した、新興宗教活動の裏舞台やサラ金地獄から性風俗産業への陥穽と覚せい剤漬け、レズビアン、暴力シーンの血しぶきなど過激な描写が多いことも影響してか、本作に関しては見送られている。