信濃境駅は、長野県富士見町境にあるJR東日本中央本線の駅です。1997年10月から2か月にわたって金曜日22時から放送されたドラマ「青い鳥」のロケ地で、豊川悦司演ずる主人公柴田理森が駅員を務める「清澄駅」として撮影に使われました。「清澄駅」の位置は撮影に使われた信濃境駅と隣駅の富士見駅の間にあるという設定になっています。

このドラマは、当時人気絶頂の豊川悦司と相手役の夏川結衣の妖艶とも言える美しさ、さらに「S.E.N.S.」による美しいBGM、そして高原にある素朴な駅が人気となりました。

今でこそ「聖地巡礼」として映画・小説・マンガ・アニメなどに縁の深い場所やロケ地を聖地と称して多くの愛好者が訪れますが、青い鳥の放映当時もロケ地を巡る人が大勢いたそうです。JR東日本などには「どこの駅なのか」という問い合わせが相次いだということです。

清澄駅前のロータリーは、撮影当時の面影を今も色濃く残します。主人公である柴田理森(しばた よしもり)が毎朝の日課で、ホースで水を巻く場面や、夏川結衣が演じる町村かほり(まちむら かほり)が赤い車で娘の詩織を駅まで迎えに来る場面、柴田理森と詩織がドッチボールをする場面等で登場します。

駅舎の横に置いてあるベンチもおそらく当時のモノが残っています。鉄棒があった場所には新しくトイレが建っています。敷地内には郵便局が新設されて、多少は変わっています。

放映から既に25年以上(2022年を基準として)の月日が経ちますが、今でも駅舎内には撮影時の写真が飾られています。当然ですけど豊川悦司さんがずいぶん若いです。

そして、鳥カゴがホームの端に吊るしてあります。毛糸の塊を鳥に見せかけていますが、時折風になびいて本物の鳥が入っているように見えます。

なお、ドラマで柴田理森が自転車で登場するシーンなどは隣の富士見駅で行われました。

別の動画で富士見駅とその周辺の街並みを紹介しますのでご期待ください。

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