熱海市の土石流災害の発生から7か月。地元では改めて被害者に黙とうが捧げられ、港では県警トップの指揮のもと行方不明者の一斉捜索が行われました。

 土石流が発生した午前10時30分ごろ、熱海市伊豆山の現場を前に被災者が黙とうを捧げ、亡くなった26人の犠牲者を悼みました。
 <家が全壊した太田滋さん>「そこです。どんどん変わっちゃって」
 黙とうを捧げた場所からはいまだに行方不明になっている太田和子さんの自宅があった場所も見えます。被災者らは改めてなぜ土石流が起こったのか、全容解明を求めています。
 <家が全壊した太田滋さん>「初心に戻って、なぜこういうことが起きたのか、その解明をして、それから復旧復興の話をしてもらいたいと思う」
 土石流災害をめぐる行方不明者の捜索と原因についての捜査。警察はこの2つを同時に進めています。土石流が流れ下った熱海市の伊豆山港では今回初めて県警トップの山本和毅本部長が現場で指揮を執り、80人態勢で太田和子さんの捜索にあたりました。
 <寺坂元貴記者>「今回、警察は初めて港の外側の海中の捜索をしています」
 海中での捜索範囲を広げたほか、ドローンやヘリコプターを使った空からの捜索に加え、まだ見られていない崩壊した家屋の軒下など隅々まで目を凝らして捜す様子が見て取れました。
 <県警 山本和毅本部長>「ご家族や地域の方々の思いを受け止めて、必ず見つけ出すという信念をもって捜索に引き続きあたりたい」
 警察は、捜索と並行して崩落の起点となった盛り土をめぐる捜査も進めています。2月から被災者や遺族ら500人規模を対象に本格的な聴き取りを始めていて、土石流が起きた原因を解明していく考えです。

2月3日放送 SBSテレビ「ORANGE」
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