政府は現在流行している新型コロナウイルスのオミクロン株にも有効だという新しいワクチンの接種を早ければ10月半ばにも開始する方針を決めました。
新しいワクチンはオミクロン株の派生型「BA.5」にも一定の効果が期待されます。接種の対象は1回目、2回目の接種を終えた全ての人を想定しています。
一方、東京都内で8月8日に新たに確認された新型コロナの感染者は1万7884人で、3日連続で前週同曜日を下回りました。また、新規感染者が1万人台となるのは7月19日以来、20日ぶりのことです。ただし病床使用率は増加傾向にあり、お盆休みも控えている状況下のため、まだ安心はできません。こうした感染者の急増によって発熱外来の逼迫(ひっぱく)が問題になっています。この状況を解消しようと、東京・世田谷区はオンライン診療を始めると発表しました。
世田谷区が8月10日から開始するオンラインでの診療体制は、発熱外来を受診したくてもできない人が区内だけで1日100人ほどいるということから導入されるものです。発熱や喉の痛みなどの症状が出た場合、検査キットが手元にない場合は専用のウェブサイトで申し込むと、バイク便で届けてくれます。そして自分で検査をして、その結果を世田谷区の「オンライン診療センター」に登録やオンライン診療の予約をします。そしてオンライン診療を受け、陽性だった場合は薬が処方され、薬はバイク便で届きます。薬は当日か遅くとも翌日には届くということです。診療は「オンライン診療」のみ有料となっていて支払いはクレジット決済で大体2000円ほどだということですが、それ以外のバイク便の配送料や薬代はかかりません。対象は「重症化リスクが低い世田谷区民」で、1日330件の対応が可能です。診療は平日の午前10時から午後6時です(開始直後の11日「山の日」は実施)。
薬の処方をして配達まで対応してくれるというのは、区民にとって心強いものとなりそうです。今回の世田谷区の取り組みや他の自治体・政府の対応などについて、ジャーナリストの鈴木哲夫さんに話を聞きました。動画でご覧ください。