岩手県遠野市出身の作家若竹千佐子さんの「おらおらでひとりいぐも」のドイツ語版がドイツの文学賞、リベラトゥール賞を受賞しました。
7日は、記者会見がオンラインで開かれ、受賞した若竹千佐子さんと作品をドイツ語版に翻訳したユルゲン・シュタルフさんらが参加しました。「おらおらでひとりいぐも」は夫に先立たれた主人公が「老い」や「孤独」と向き合っていく作品で2017年に文藝賞と芥川賞を受賞しています。
今回新たに受賞したリベラトゥール賞はドイツ語で翻訳・刊行されたアジアやアメリカ、アラブ地域などの女性作家による作品が対象となっていて日本作品の受賞は初めてです。作品の中では東北弁が豊富に使われていますが、翻訳家のユルゲン・シュタルフさんがその情感も伝えたいとドイツの地方の方言に翻訳したそうです。
若竹さんは10月にドイツで行われる授賞式に出席する予定です。