東京都は都内で行われたPCR検査について、独自の方法で算出した陽性率の公表を5月8日から始めました。初めて公表された7日の陽性率は7.8%でした。都は公表を始めた理由として「民間の医療機関などで行う検査件数の把握ができるようになったため」としています。
東京都の陽性率の算出方法は、曜日によって検査件数にばらつきがあるため、検査を実施した人数と陽性だった人数をいずれも直近の7日間で平均し、陽性者数を検査件数で割って算出しています。例えば5月7日の陽性率=7.8%は、5月1日から7日までの1週間に陽性と判明した人の平均=24人を、同じ期間に検査した件数の平均=308件で割って算出したものです。陽性率がこれまでで最も高かったのは、感染拡大の傾向が顕著だった4月11日と14日のそれぞれ31.6%でした。以降は減少傾向が続いています。
5月7日の「7.8%」という数字について、東京都の担当者は「3月中旬に陽性率が上がってきた頃よりもまだ高い値。日々発表している感染者数とセットで見ることで、感染者数の増減傾向を見る一つの指標になる」と説明しています。東京都は今後、土日を除き、原則として毎日、陽性率を公表することにしています。