集中を高める雑音、ホワイトノイズとは?
ノイズ(雑音)は、一般的には集中を削いだり注意を逸らしたりと作業の妨げになるものだと考えられていますが、ノイズが集中に役立つケースが科学的に証明されています。 ストックホルム大学のSöderlund氏などによる研究によると、普段集中力が足りない生徒に「White Noise /ホワイトノイズ」と呼ばれる雑音を聞かせると、学習効果が上がることが判明しています。
ホワイトノイズとは、低周波から高周波を網羅したノイズのこと。全ての周波数が同じ強度となるノイズであり、非常に不規則なことが知られています。テレビの「ザー」という砂嵐の雑音がそれに近いと言われています。日常生活の中で聞くとむしろ不快になってしまうこの雑音が、集中力upにはとても効果があります。
〜〜雑音の中であえて集中力を鍛える〜〜
試験の本番は、これまで長い時間をかけて勉強してきた成果を発揮する重要な場面です。そんな集中力が必要なときに、周囲から鉛筆やシャーペンの「カリカリ…」という筆記具の音が聞こえてきたら、どうでしょう。気が散ってしまい、思うように試験に集中できなくなってしまうかもしれませんね。「記憶している最中」よりも「記憶を引き出すとき」や、「記憶を引き出しながら考えているとき」の方が周囲の音の影響を受けやすい人も多いでしょう。
試験本番で周囲の雑音に惑わされないように、時々、雑音の中で勉強する日をつくることをお勧めします。