ある夜、中迫(宮川一朗太)という男性客が、雨宿りのために飛び込みで小手鞠(森口瑤子)が営む小料理屋『こてまり』にやってくる。中迫が店を出た後、ハンカチを忘れていることに気付いた小手鞠は、追いついたところで、彼が高校時代の同級生だったことに気付く。ところが、再会も束の間、中迫は切迫した様子で、小手鞠は半ば強引にタクシーに乗せられ、その場から連れ去られてしまう。事情を聞くと、中迫は税理士で、ある事情から暴力団とかかわり、命を狙われているのだという。