「はやぶさ2」の広角の光学航行カメラ(ONC-W1)が、タッチダウン(TD)直後に撮像した連続画像(撮像日時:2019年2月22日7時29分(日本時間)、高度:約6~25m)。無限遠からの投影画像に変換した上で連続画像を重ね合わせて作成した動画である。
TDで生じた表面物質の運動が、長い時間に渡って継続していることが分かる。画像の撮像間隔は2秒ないし4秒である。本動画では34秒間を表示している。この動画には、幾つもの種類の動く物体が写っている。画面の中央から左上に向かって直線的に移動する影は、「はやぶさ2」の影である。不明瞭な輪郭を持って激しく動き回る多くの黒い影は、「はやぶさ2」の直下を飛ぶ小石である。黒く見える理由は、はやぶさ2の影の中に入っているためである。明瞭な輪郭を持った白っぽく見える物体は、リュウグウ表面付近を動く岩塊である。「はやぶさ2」の影が最初にあった場所付近から四方八方に伸びていく黒っぽくて不明瞭な輪郭を持つ筋は、TD地点から飛び出した物質であると推定される。