東芝は21日、東京都内で家電商品の新製品発表会を行い、冷蔵庫や洗濯乾燥機、エアコンの新機種を発表した。同社の生活家電の商品コンセプトは、モノ作りに「ママの目線」を取り入れた「ママゴコロ家電」。東芝ホームアプライアンスの石渡敏郎社長は「ママがうれしい家電は、誰もがうれしい家電。今年の重点ポイントは、更なる省エネや清潔・健康ニーズへの対応、忙しい女性に向けた時短・時間のシフト機能の充実、デザインの4点」と取り組みを語った。
新型の冷蔵庫「VEGETA(ベジータ)」シリーズは、冷気による乾燥を防ぎ、野菜を下ゆでなしで冷凍出来る。扉の開閉数や各部の温度などから動作をコントロールする「ecoモード制御」により、従来機より約15%の省エネが可能だという。471~618リットルの4機種を10月16日から順次発売する。想定価格は24~30万円前後。
ドラム式洗濯乾燥機「ZABOON(ザブーン)」シリーズは、新開発の「アクティブ制御システム」により洗浄力を向上させるとともに、洗濯時間を従来機より約10分短縮し、振動も抑えた。洗濯・脱水の容量は9キログラムで、洗濯乾燥は6キログラム。4機種を10月下旬から順次発売する。想定価格は27~30万円前後。
ルームエアコンの新製品「大清快」は、停止している間にヒートポンプ予熱を行う「ダッシュ暖房」により、約1分で温風吹き出しが可能。6~23畳用の13機種を11月上旬から発売。想定価格は20~32万円前後。
発表会ではTVCMのキャラクターを務める天海祐希さんが登場した。東芝の家電を使い、人にも勧めているという天海さんは「最近引っ越したある女優さんから『天海さんに言われたように東芝の冷蔵庫を買いました』と報告が入ってきています」と「PR活動」の成果を披露。石渡社長は「口コミも大きなマーケティングツール。これで下期の売り上げ見通しが1%上がったのではないか」と笑顔で語った。