NEWS

被害深刻「宮城病院」は休診 断水と地震で壁や天井が崩れ落ちる 再開見通したたず〈宮城〉 (21/02/15 20:52)

宮城県山元町の国立病院機構「宮城病院」は断水と地震の影響で休診しています。病院内は2月13日の地震で壁や天井が崩れ落ちるなど、被害が深刻で再開の見通しは立っていません。

町内の7割で断水となった山元町の「宮城病院」です。職員や看護師が給水タンクから水を運び入れる作業に追われていました。断水に加えて深刻なのが地震による建物への被害です。

記者リポート
「こちらは患者をのせた救急車が到着する場所ですが、ご覧のように柱の根本が崩れていてかなり危険な状態です」

2月13日の強い揺れでけがをした人はいませんでしたが、東日本大震災の時にはほとんど被害がなかった建物が、今回の地震で壁や天井の至るところが崩れ落ちました。また水道管も損傷を受け、廊下や診療する部屋などあらゆる場所で水漏れが発生。電子カルテを扱うパソコンや、血圧計など医療機器も水をかぶりました。またCTやレントゲンを撮る大型の検査機器は、床下に配線しており、今回その多くが水没、漏電のおそれがあることから、現在(2月15日時点)も使用できない状態になっています。

国立病院機構 宮城病院 永野功 院長
「今後、建物の雨漏りが心配。職員一丸となって復旧作業を進めていますが、いつ復旧するかは言えない状態です」

病院によりますと再開の見通しはたっていないということです。