菅野美穂、田辺誠一、白石美帆、桐谷美玲、片瀬那奈、音尾琢真、南果歩、大谷健太郎監督、海堂尊(原作者)/映画『ジーン・ワルツ』初日舞台挨拶
産科医療の問題を背景に、体制に立ち向かう主人公の姿を描いた『ジーン・ワルツ』。この映画が2月5日に公開初日を迎え、丸の内TOEIで行われた舞台挨拶に、菅野美穂、田辺誠一、白石美帆、桐谷美玲、片瀬那奈、音尾琢真、南果歩、大谷健太郎監督と、原作者の海堂尊が登壇した。
冒頭、菅野は「(共演の)浅丘ルリ子さんからお電話をいただき、山形で撮影があるため舞台挨拶には行けない。『ごめんなさい』という伝言を預かってきた」と挨拶。田辺は「(撮影は)1年ちょっと前。13〜14か月お腹のなかにいたこの映画が、みなさんの立ち会いの下、今日外に出てきた。すごく嬉しい」と物語になぞらえて話していた。
南は「試写会で、ある15歳の少年がこの映画を見て『命ってこんな大変な思いをして産まれるものだと初めて知った』と言っていた。その後、私は彼から『ありがとう』とハグされた。その少年は、私が15年前に帝王切開で産んだ息子です」と自らの体験を語り、大きな拍手を受けていた。
この映画に参加したことについて菅野は「私は30代で、いつか母親になりたいっていう思いがある。(これまでは)出産に関して夢見るような気持ちで赤ちゃんを産みたいって思っていたが、今回、産科医療の先生がどれだけ大変なのか、10か月お腹の中に赤ちゃんがいると、どういうことが起こりうるのかを知り、だからこそ赤ちゃんを抱っこできる喜びを改めて感じた。前とは違った意味で、いつか赤ちゃんを産みたいと思った」と母親になりたい思いが、現実の厳しさを知ったからこそ、より強くなったことを明かしていた。
まだ21歳と若い桐谷も「出産シーンを体当たりで演じ、本当に自分で産んだような気になってしまった。すごい達成感と感動と疲労を感じることができた。生命の誕生って素晴らしいなと思いながら、将来私も感動的な体験ができたらいいなと思いながら撮影にのぞんでいた」と、いつかは母親になりたいという思いを感じた様子。
また、白石と夫婦役を演じた音尾は「(白石とは)初対面だったが、衣裳合わせのときに、この話は夫婦の絆がどうしても必要だと思い、すみません、1回だけハグさせて下さいと言って、スタジオの外で抱きしめさせてもらった」と役作りの裏話を疲労。「本当にすみません」と隣の白石に謝ると、白石は「あのときは温かくなりました」とフォローしていた。
そうしたなか、南は美術スタッフが作った新生児そっくりのロボットについて語り始めた。「出産シーンがあって、そこで新生児そっくりのロボを菅(菅野)ちゃんが取り上げて私に見せてくれる。それがロボットだとわかっていても、よくこの世に誕生してきてくれたっていう何とも言えない感情が押し寄せてきて、何体もある新生児ロボのなかで、やっぱりうちのロボが一番かわいいって(笑)、親ばかでした」と話して場内を沸かせていた。
また、奇しくも双子の日(2月5日)であるこの日は、劇中の双子誕生シーンにからめて、数組の双子がお祝いに登場。だが、舞台に出ることをぐずる子もいて、壇上は大変な騒ぎになっていた。
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