2011年3月11日に発生した東日本大震災は、震災関連死も含めると死者・行方不明者が2万人を超える未曾有の巨大災害でした。南海トラフ巨大地震や首都直下地震では、この震災を上回るような被害が想定されていますが、東日本大震災がどんな災害だったのかを知れば、南海トラフ巨大地震や首都直下地震がどれほど危険な地震か容易に想像できると思います。

東日本大震災は、東北地方の各地を襲った大津波がクローズアップされることが多いですが、揺れもこれまで日本が経験したこがないようなものでした。宮城県栗原市で震度7の非常に激しい揺れを観測したのをはじめ、東北から関東の非常に広い範囲で震度6弱以上の激しい揺れを観測、東京都でも震度5強の揺れを観測し、犠牲者も出ました。マグニチュード9.0に達した東北地方太平洋沖地震では、揺れが数分間にわたって続き、地震発生時刻が14時46分だったにもかかわらず、東京や名古屋、大阪では14時49分~〜50分にかけて最も大きな揺れとなり、最終的には北海道から九州の広範囲で震度1以上の揺れを観測しました。各県の最大震度は宮城県が震度7、福島県と茨城県、栃木県が震度6強、岩手県、群馬県、埼玉県、千葉県が震度6弱、青森県、秋田県、山形県、東京都、神奈川県、山梨県が震度5強、長野県、新潟県、静岡県が震度5弱でした。

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