00:45 ゲストご紹介
02:40 フィンランド生配信(ポリってどこ?)
14:00 ノールマルックとは?(マイレア邸)
21:00 フィンランドお菓子のお話(季節のお菓子でカフェトーク)
27:52 なぜフィンランドに行ったのですか?
35:50 日本語で伝えるということ
42:50 通訳と翻訳
50:35 これまでの翻訳書について
01:00:45 現在翻訳中の本「エジプト人」

「フィンランドを日本語で伝えるということ:ムーミン、マリメッコから感染症まで」

報道番組や外交通訳、技術系翻訳など、専門的知識をともなうコーディネート業務に携わっておられるセルボ貴子さん。ロンドン留学中に出会ったフィンランド人と結婚したことがきっかけで、フィンランド北西部の街、ポリに移住。17年前にご主人と一緒にWaConnectionを設立し、日本とフィンランドをつなぐためのお仕事を始められました。この10年は翻訳に打ち込むことが多く、400-500ページにもわたる読みごたえのあるフィンランド語の本を、読みやすい日本語に翻訳するだけではなく、日本人にわかりづらい言葉や固有名詞には丁寧な注釈をつけ、多くの読者から「読みやすかった!」と高い評価を受けています。トーベ・ヤンソン、マリメッコ経営者の評伝から、新進気鋭の生物学者による感染症の話まで、翻訳書のバリエーションは多岐にわたり、それぞれに貴子さんの「日本人に伝えたい」という想いが伝わってきます。

今回は特別編。ポリからの配信となります。通訳や翻訳への想い、そのご苦労など、お仕事のお話しだけではなく、ポリの街の様子なども写真を交えてご紹介いただきます。

※トークの中で、内容に2つほど誤りがありました。セルボ貴子さんからの依頼により、下記修正いたします。
1)アクセリ・ガッレン=カッレラの霊廟の修復は、湿気などの理由で傷みが生じ、息子さんが修復を行いました。父のあとを引き継いだわけではありませんでした。
2)アクセリ・ガッレン=カッレラが政府の依頼で地図や軍服の仕事をしていたのは、第二次世界大戦ではなく、1918年頃、フィンランド内戦のときのことです。

<ゲストプロフィール>
セルボ貴子さん
Wa Connection共同経営
広島県出身、名古屋、東京、ロンドンを経て2001年からフィンランド、「南西部」のポリ市に在住、夫と息子二人。
翻訳、通訳など。『住んでみて分かった本当のフィンランド』、共訳のトーベ・ヤンソン評伝をはじめ、『世界からコーヒーがなくなる前に』(青土社)など。現在、フィンランドが誇る文豪ミカ・ワルタリの代表作『エジプト人(仮)』初めての原語からの完訳を進めている。2023年中にみずいろブックスから発売予定。好き:言語を通じて伝えること。幸せ、本とチョコレートとコーヒー。