1都3県の「緊急事態宣言」は再延長が決まりました。
2週間で解除できる状況にするには何が必要なのか。
昭和大学・医学部の二木芳人客員教授にうかがいます。
●再延長「2週間」の期間について
(二木教授)
2週間が長いか短いかは、何を目標にするかによって違ってくると思います。
新規の患者さんを減らそうと思えば、もう1点2点、
新たな対策を加えた上で2週間かければ、ある程度は下がるかなと思いますが、
一番大事なのは、やはり医療提供体制のひっ迫ですよね。
その辺を根本的に直そうと思えば、2週間では難しいという気もします。
●新規感染者をどう抑える?
(高島)
大学病院では、一般診療がまだ通常通りに戻っていないという状況のようですが、
これ以上新規感染者を増やさなないためにこの2週間で何をすればいいでしょうか?
(二木教授)
これは私達の努力だけでは難しいと思う。
やはり検査を積極的にするということで、今クラスターが起こっているような高齢者施設などでの発症を未然に防ぐこと。
街中の感染が起こりそうなところでモニター検査をしてクラスターが出ないようにしていくということが必要です。
そのために、保健所の業務も大事なのですが、保健所業務がまだまだひっ迫状態にあるので、
少しゆとりが持てないとクラスター対策などができない。
根本的に医療提供体制あるいはその公衆衛生の部分を見直していただくことが必要だと思います。
(高島)
コロナの専用病院も都内にありますが・・・
(二木教授)
役割分担、それから連携ということが医療提供体制の上では大事だと思います。
ですから、重症者をどこかに集中して見て頂いて、大学病院ではむしろほかの医療を提供する。
そうすると大学も少しゆとりができますので専用病院に人の応援も出せると思う。
役割分担と連携を早く関係各位で詰めて頂く事が重要じゃないかなと思います。
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