ここにきて金の価格が最高値を更新し続けています。8月28日、田中貴金属が発表した金の店頭販売価格は1g当たりなんと9973円。2日連続で過去最高値を更新し、大台の1万円が目前となっています。静岡県内でも盛り上がるゴールドラッシュはいつまで続くのでしょうか?

<参加者>
Q.何を探している?
「砂金」静岡市葵区梅ヶ島の黄金の湯が8月26日に開いた一日限定のイベント「目指せ、一攫千金 トレジャーハンテイング」。川の中から砂金を採掘しました。<参加者>
「一攫千金を狙って(笑)」
「これです」「金色に光っているやつか。ほんとだー」「すごく光っていてきれい」
「獲れました!」
Q.金見てどうですか?
「こんな小さいんだ」
<母親>
「大きいのがあったら、うれしいね。(大きなのがあったら)お金にしちゃおうか」

夏休みの最後の思い出作りに多くの家族連れで、にぎわっていました。

県内でも盛り上げる金。<SGC営業部 月永圭営業部長>
「この会場内で、一番高額品となります、純金3kgを使ったサッカーボールになります。税込みで、7600万円になります」

8月28日、午後5時半で終了した静岡伊勢丹「大黄金展」。今回で7回目の開催でしたが、以前と比べ、幅広い層が来場したと言います。

<SGC営業部 月永圭営業部長>
「金に対する興味が年々上がっているように感じるので、特に相場が一番高い時も相まって、今回たくさんのお客様が来場した」

28日、田中貴金属工業が発表した金の店頭販売価格は1g当たり9973円。大台の1万円に、あと少しまで近づいています。最近の金の価格の高騰に大きな影響を与えているのは円安です。<静岡経済研究所 恒友仁専務理事>
「(金は)世界で売買される時は、アメリカのドル建てで売買される。その価格が日本で売買されるとなると、為替をかけるので、円安になれば、ドル建ての価格が円建てにすると上がり、円高になるとドル建ての価格が円では下がる」

金の買取販売を行うジュエリー・時計専門店です。

<タカラ堂 経営企画部 植松宏高さん>
Q.きょうの金の価格は?
「1g=9984円。1kgのインゴットバーは、998万4000円が必要となります。ここまで上がるんだなと驚いているのが実情です」金の価格が今後も値上がることを期待して、いま購入する客が多く来店していると言います。

<タカラ堂 経営企画部 植松宏高さん>
「インフレで紙幣の価値が下がっていることを心配されたり、株式市場においても、先が見えないという中で、安全資産といわれる金を一部資産としてお持ちになりたいという方が来店している」

専門家は、1万円に近づく金の価格は節目にすぎないと指摘します。

<静岡経済研究所 恒友仁専務理事>
「心理的には、1万円はインパクトがあるので、これまで金を保有し続けている人が、金を売って、換金しようという動きが増えてくる可能性がある」

<井手春希キャスター>
高騰する金の価格ですが、皆さんの身近なモノで例を挙げます。

8月28日の田中貴金属が発表した店頭小売価格で10gの18金ネックレスの金額を計算すると税込み7万4797円になります。10年前だと同じものが3万8130円だったので、2倍近くまで値上がりした計算です。

ただ、だからといってすぐに利益を出そうと手を出すのには注意が必要です。

静岡経済研究所の恒友常務理事によりますと、金の価格は、足元の様々な経済状況が反映されます。なにか1つの要素で価格は変動するわけでないので、動向を見極めるのはプロでも難しいそうです。金を購入する場合は、長期的な計画で保有する覚悟が必要だということです。

詳細は NEWS DIG でも!↓
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/sbs/686926