時は戦国、群雄が割拠し、戦や略奪が繰り返された混乱の世。その流れに果敢にも飛び込んだ女(おなご)がおった。
彼女が辛くも守りきった井伊家は、その後260年にわたって江戸幕府の屋台骨を支えることになったのじゃ。
勇ましい男名で男たちと渡り合ったのは、井伊直虎と言う。
(番組初回オープニングより)

2017年放映の大河ドラマ「おんな城主直虎」は視聴率が低迷し、歴代大河ドラマのワーストにランクインしたようです。
でも演じた俳優への評価はけっこう高いみたいで、特にヒロインの相手役の一人を演じた高橋一生さんは、助演男優賞など数々受賞し、ヒロインを演じた柴咲コウさんの評価も高かったとか。森下桂子さんの脚本も高く評価されたようです。

2017年の放映中は全く興味を持てず、見ませんでした。でもNHKオンデマンドで見つけて見てみると、面白かった!何度も繰り返し見ました。
柴咲コウさんを初めて知ったけど、美人で存在感抜群で演技も上手い。高橋一生さんはなんとなく知ってたけど、この大河ドラマで数々の助演男優賞を取ったのもうなずける演技。特に表情の変化は抜群。他にも亡き三浦春馬さん・柳楽優弥さん・菅田将暉さんもイケメンで演技が上手い。他にもベテラン俳優の小林薫など、見応え十分。

それと、音楽も良いんです。オープニングのテーマ曲は大河ドラマの内容を凝縮したようなメロディと映像で、いつも見入って聞き入ってました。

女性が主役だから最期も病死で、切腹や斬り死にじゃないのも良いです。
前年の大河ドラマ「真田丸」の大阪冬の陣で、幸村が真田丸から敵陣・徳川方を眺め、真田と同じ赤揃えの鎧の軍勢を見つけます。「あれは井伊家だ。あの家にも物語があるのだろうな」みたいなことを言ってました。後から気がついたんですけど、何気に次の大河ドラマ「おんな城主直虎」に繋げた演出だったんですね。

直虎の資料はほとんどないらしく、創作部分が多いようですけど、柴咲コウさんや脇を固める俳優陣の熱演がよかったです。