被災地では、新型コロナウイルスの集団感染が発生するなど、長期化する避難生活の衛生環境の悪化が課題となっています。
石川県内灘町の小学校に設置された避難所では、同じ教室に避難していた7人が新型コロナウイルスに集団感染しました。
町はこの避難所を閉鎖して、新たに別の場所に2カ所の避難所を開設し、別の教室にいた避難者およそ20人に移動をお願いしたということです。
また、輪島市にある診療所ではかかりつけの患者に対し薬の処方を始めていますが、6日の時点で断水が続いていて、通常通りの診療や治療を再開するめどは立っていません。
輪島診療所 生方彰医師
「整形外科もやっているので(通常なら)小切開や縫合はできるが、衛生面が整えられないので、そういう処置は全然できない」
避難所では仮設トイレの設置は徐々に進んでいるものの十分な生活水はなく、避難している人は手洗いや入浴ができない状態が続いています。
衛生面が悪化した環境では、1週間ほどで感染症が増える傾向があるといい、被災地の大きな課題となっています。
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