幾寅駅(いくとらえき)は、北海道空知郡南富良野町字幾寅にある北海道旅客鉄道(JR北海道)根室本線の駅である。
映画『鉄道員(ぽっぽや)』の中では石炭輸送路線終端駅の「幌舞駅」として登場する。駅舎は映画のロケーションのために改装されている。また駅前には、映画内で「キハ12 23」として登場したキハ40 764号気動車(ぽっぽや号)の一部分(前頭部)が、2005年(平成17年)に廃車の後に設置・保存されている。
1902年(明治35年)12月6日:北海道官設鉄道十勝線旭川 – 落合間開通に伴い開業。
1905年(明治38年)4月1日:鉄道省に移管。
1909年(明治42年)10月12日:十勝線が釧路線に統合され、同線の駅となる。
1913年(大正2年)11月10日:線路名が釧路本線に改称され、同線の駅となる。
1921年(大正10年)
8月5日:線路名が根室本線に改称され、同線の駅となる。
月日不詳:当駅からの幾寅森林軌道(馬車鉄道)14.7km開業。駅土場9.47ha設置。
1928年(昭和3年):幾寅森林軌道廃止。
1933年(昭和8年)
2月:駅舎全焼。
6月:駅舎を南側から北側へ移転再建。
1949年(昭和24年)6月1日:日本国有鉄道(国鉄)に改組。
1982年(昭和57年)11月15日:貨物扱い廃止。
1984年(昭和59年)
2月1日:荷物扱い廃止。
12月1日:駅員無配置駅となる。ただし、翌1985年3月31日までは国鉄職員が乗車券の販売を継続して行った。
1985年(昭和60年)4月1日:簡易委託により乗車券販売再開。
1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、北海道旅客鉄道(JR北海道)の駅となる。
1994年(平成6年)4月1日:釧路支社管轄から本社鉄道事業本部管轄に変更。
2003年(平成15年)4月1日:簡易委託廃止、完全無人化。
2005年(平成17年):映画「鉄道員(ぽっぽや)」で使用されたキハ40形の前頭部が設置。
2016年(平成28年)
8月31日:台風10号による大雨の影響により、最大で当駅を含む根室本線の富良野 – 音別間が不通となる。
10月17日 : 当駅を含む東鹿越 – 落合間で列車代行バスの運行が開始される。
2024年(令和6年)4月1日:富良野 – 新得間の廃止に伴い廃駅。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

『鉄道員(ぽっぽや)』は1999年に降旗康男監督、高倉健主演により浅田次郎の短編小説が映画化され、第23回日本アカデミー賞(2000年3月)の最優秀作品賞、最優秀主演男優賞など主要部門をほぼ独占した。
高倉健が『動乱』以来19年ぶりに東映映画に出演した作品である。当時アイドル女優として人気絶頂期だった広末涼子との共演や、映画への出演が初めてであった志村けんの起用、坂本龍一による主題歌なども話題を集めた。
乙松が駅長を務める「幌舞駅」は、根室本線の幾寅駅を改造して撮影された。ただし、該当駅は終着駅ではなく途中駅であるため、模擬の腕木式信号機や車止めを設置するなど、いくらかの細工が施されていた。本線と幌舞線が分岐するターミナル駅として登場する美寄駅は滝川駅で撮影された。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

動画撮影日:2023年11月5日

#幾寅駅
#鉄道員
#幌舞駅