映画『関心領域』ネタバレ解説&レビュー

[拍手] [音楽] [拍手] [音楽] ようこそミミックドミノです本日はですね ちょっと珍しいかもしれないんですが映画 のレビューやっていきたいと思います この間本当素晴らしい映画を見たんですよ 関心領域というねタイトルなんですけども ジョナサングレーザー監督というね方の手 による作品でしてジャミロクアのあのMV とかをね撮ってた人なんですですねま日本 ではこの間公開されたばっかりなんです けども海外ではなんだろう数ヶ月前とか からもう出てたのかなアカデミー賞の国際 長編映画賞そして音響賞を受賞している 話題作となっておりますで正直僕この映画 のこともう全然知らなかったんですよ ちょっと前にボブマーリーの映画を見に 行ったんですねONEラブかONEラブを 見に行ってで予告でこれが流れたんですよ でなんかやたら引きつけられて監督が誰だ とかアカデミーを何取ってるとかそういう のも知らなかだったんだけどなんかこれ見 たいなと思ってでその翌週とかに見に行っ たのかなそうしたらもう本当に圧倒され ちゃってこれはマジで動画撮りたいなと 思ってはい今に至っておりますこちらの 動画なんですけどめちゃくちゃネタバレ ありでえ話していくんでねもし前情報なし にこの映画え見たいっていう人はちょっと ここでえブラウザバックお願いし ますどういう映画なのかアウシュビッツ 強制収容所の真横に暮らす収容所の所長 ルドルフヘスの家族を描く内容となって おりますホロコーストに関する映画ですね でルドルフヘスって僕最初聞いてまず ナチスのあの服装刀だった人だと思ったん ですねイギリスに対戦中に亡命して ロンドン島で幽閉されてたあの人だと思っ てたんだけどえどうやら同盟の別人ま ドイツ語だとラストネームの通が確か違う のかなそういうアウシュビッツのなんかま 収容所の所長の方がまいたとということで まその人を描く作品なんですけども ホロコースト題材とする映画非常に多い ですよね名作とされてるものもたくさん あると思うんですが本作は非常にユニーク なアプローチを取ってる内容となってい ますルドルフヘスの家庭にフォーカスが 当たっていて虐殺の犠牲者となってる人々 は一部を除いて全く映画に出てこない映ら ないんですねつまりほとんどルドルフヘス のまホームドラマ的なものを見ることに なるんですけども家の向こう側が収容所な んですよねで壁があってま2つを隔ててる という感じなんですねつまり壁に阻まれて 向こう側の情報が資格的にはあんまり入っ てこないという作りになっています ギリギリ見えるのは例えば建物の高い部分 それこそこう監視島だったりとかえ建物の 屋根あるいは仮装場から立ちのぼる煙とか えそういったものが暗示的に見えるんです この仕掛けがですね普通にアウシュビッツ 強制収容所のこう中をカメラで移すよりも ある意味超怖いリアルな体験につがるん ですよこれがね驚かされましたねそして壁 があっても防ぐことができない向こう側 からの情報というと音がありますよねこの 映画音響のデザインがもう本当にすごくて まアカデミーのね音響賞を受賞するのも 本当に頷けるというか音が非常に怖い作品 となっています壁の向こう側からですね常 に銃声悲鳴怒号機械音あるいはですね犬が 動毛に吠える音収容者をこう追い立ててる ような吠え方をする犬とかねそういった音 がもう常にサブリミナル的にこう虐殺をね 意識させるそういう風な作りになってい ますでこの音響を担当したジョニーバーン という方なんですけどもこれちょっとなん か色々調べて知ったことなんですが科学的 なアプローチでこのサウンドスケープにね 挑んでいるとどういうことかて言うと 例えば1日でアウシビでは平均80回の 処刑があったそうなんですね他にもまガス 質が稼働する音仮装場が稼働する音それを このルドルフヘスの家と距離を測ってです ね実際にどういう感覚でそういう音が鳴っ てどれぐらいの音量でなってみたいなそう いうのをかなり徹底的にリアルに再現した 実現を試みたま言ってしまったらもう悪夢 のアンビエントミュージックみたいなのが 彼の手によってえ作られてそしてそれが 映画中でずっとなっているっていう内容 なんですねまこのチャンネル見てる人はね もう非常に音楽にあの興味関心がある人が 多いと思うんですけども音の部分でこの 映画ね非常に面白いま面白いって言葉が 適切なのかわかんないねますごくあのなん でしょう完成度が高いそして恐怖心をね 書きたてる内容となっていますそしてもう 1点えまこれもね非常に斬新というか 珍らしいなと思ったのがナチスを普通のね 人間として描いていますそもそもねあの 強制収容所の所長の時点で普通の人間では ないんだけどハリウッド的なあの典型的な ナチスの悪役ですみたいな感じでは描か ないそれは例えばなんだろうねこう シンドラーのリストみたいなハリウッド 映画の中でも割と紅波な感じでホロ コーストを描いた映画であってもナチスは やっぱりああいう典型的な悪役として描か れるわけじゃないですかまそういうトーン がもう全くないつまりですねあの普通の 人間がいつしかそういう巨大な悪に手を 染めていく様みたいなのをまリアルに 見せつけてくるそういう感じの内容なん ですだからすごいですよ耳では ホロコーストの悪夢をねまサウンドで体験 しつつ目では一見普通のホームドラマを 見ると2つの作品を同時平行で干渉してる ような感覚になりますでルドルフヘスの 家庭なんですですけども彼らね一見すると 幸福そうな家庭に見えるんですね子供たち は発達としているし大きな庭とそして プール付きの家に住んでいますまただ一方 で徐々にですね家族が手を染めている罪の 大下として家庭内の機能不全そして 散りばめられた死のえモチーフがかえて 洗面にですね壁の向こう側にいる人々を 描くことに成功していますまずねこの映画 ねもう開始からやばいんですよこれはド肝 を抜かれましたねえ3分ほど映画のね スクリーン目一杯に真っ暗な画面が映り ますまというか何も映ってないと表現する のが正格かもしれませんそしてえ耳をねも 本当に塞ぎたくなるような地獄をもう本当 そのまま音にしたかのようなサウンドが けたたましくなり響きますそして一転して ピクニックをするホスの芯へと移っていく わけですこの開始はびっくりしましたね いきなりそういう開始をすることでこの 映画は映像だけじゃなくて耳から入って くる情報をお前らちゃんと聞けよっていう 風に観客にね迫ってくるような感じがする というかそういう迫力がありましたま初め のねピクニックのシーンとかもそうなん ですけどもなんか最初の方はちょっと普通 のドイツの家族を描いてるような感じが するんですけども徐々にコスケの異常性が ですね明らかにえなっていきますですい ませんあの僕この映画は1度しか見てい ないので多少の記憶違いはご容赦ください というかもう2度と見たくないぐらいの 映画なんですよねいや本当に素晴らしい すごい映画だったんだけどもうしんどすぎ て精神的な負担がえぐいんでもうね ちょっと2回目は個人的にはないかなと いうね感じがするんですがま一見普通のね この描写から始まっていってだんだん彼ら の異常性がねま説明されていくんですけど も例えばルドルフヘスの奥さんのテトビヒ というね方なんですけども映画のね最初の 方でユダヤ人から略奪した毛皮のコートま 多分ミンクのコートなんですよねまそれを 吟味するシーンが出てきますつまり日常的 にこう強制収容所にたどり着いたま ユダヤ人だったりロマだったり政治犯とか ポーランド人の所有品それらから目ぼしい ものをこう奪って私服をこやしてい るっていう描写なんですね他にも息子が 金歯を収集していたりとかなんか徐々に ちょっとこの家族普通じゃないぞっていう 描写がねだんだん増えてくるんです よ冒頭で特に怖かったシーンなんですけど もお父さんと息子と娘ですね3人が川で 釣りをしていますそうするとだんだん川が 上流からね濁っていくんですね濁った水が こうだんだんこう父親の方にねえ迫って くるとで父親が足元ねふとこう見て白い塊 をねこう拾うんですでそれをこうやってま パッて見るんだけど多分ね死体の顎骨なん ですよね要はアウシュビで虐殺した人たち を償却した後その肺をま川に流してるとで それを知った母親はもう慌てて川から出る わけですそして息子と娘も早く川から 上がらせて家に帰って非常に年に体を洗 うっていうシーンがあるんですよ めちゃめちゃ不気味ですよねそういう感じ でアウシュビッツのこの収容所内容を映さ ないんだけど向こうで何が行われている かっていうのが徐々にこう明らかになって いくわけですでこの川のシあたりで僕は 直感的になんとなくですけどもこの監督 ジョナサングレーザーは無駄なものは一切 映さないタイプの人なんじゃないのかな みたいに思ってこっからですね監督が何を モチーフとしてそしてシンボルとして使っ ていくか深読みしていこうみたいな感じの 姿勢で僕は映画を干渉していきました自分 の解釈なんですけども繰り返し映画の中で 登場したモチーフは花まあるいは動物これ らはねちょっとセットだと僕は考えていて そして長方形ですねであと額縁だと感じ ましたでそれらが持つ意味合いちょっと 後ほど解説しますまそっからもですね映画 は基本的にはルドルフヘスの家庭を淡々と 描写していくんですけどもだんだん気づい ていくんですが強制収容所で行われてる 残虐な行為が反映されたシンボリズムと いうのが非常にヘスの家庭の中でもね多く 現れています例えば庭にプールがあるん ですけどもそこにシャワーが付いてるん ですよその水をねヘスがこう止めるシーン とかもあるんですけどもまあれは明らかに ま長方形のものの上にシャワーが付いてる ということでガス質を連想させるような ものそういうのが非常にたくさんヘスの家 の中に出てきてマジで不気味なんですよ シンボリズムとかモチーフを多様して徐々 に恐怖を煽っていく姿勢というのは シャイニングにかなり近いなと個人的には 感じましたちなみにシャイニング僕の チャンネルでめちゃくちゃ珍しく例外的に 映画の解説を行ってる作品なのでねそちら もよかったら見てもらえると嬉しいなと 思いますま他にもヘスの家の中でこう出て くる死のモチーフえアウシュビッツの モチーフで僕がねちょっと拾えたのは家族 がみんなでプールを囲んで遊んでいる シーンがあるんですけどもそこで動いてる 煙がこう兵の向こうをこうパーって通るん ですよであれはおそらくアビッツにま到着 した列車だと思うんですがプールサイドで よく見ると男の子がおもちゃの電車で遊ん でいますそこがこうリンクするんですね他 にも兵とビヒがこの収容所のね真横の横に 引っ越してきた時にもう寒すぎて セントラルヒーティングを家中に入れたん だって話すシーンがあります煙突みたいな 形をしたちっちゃい焼却炉がついてるこう いうね四角い家具があらゆる部屋にある家 なんですよでこれは明らかに死体の焼却所 だったりあるいは煙突みたいなのを暗示さ せる効果を持ってると思います他にも後半 にですね子供たちが冬になって雪遊びをし ているシーンがあるんですけども雪の ツモり方がめちゃくちゃ不自然なんですよ すごい変な積もり方をしてるで子供たちが なんかそのね雪を丸めてま雪玉みたいなの を作ったりしてるんだけどあれはどう見て も板を償却した後に降ってきた肺と雪の イメージがま重なっているものだと感じ ましたあとねお兄さんが弟と兄弟喧嘩と いうか立ちの悪いいじりみたいなのね兄弟 感でしてるシーンが後半であるんですけど もお兄さんが弟をねガーデンハウスに 閉じ込めるんですねで弟がこうやめてよ みたいにやってんだけどそのえ横で お兄さんがすって口でガスの音を真似てる シーンがあったりするんですけどもそう いうねこう壁の向こうで行われている死の イメージっていうのがもう超えて手の中に ねこう蔓延してるみたいなそういう非常に 不気味なね作りでどんどんどんどん映画 進行ししていくわけ [音楽] です住人にも異常な生活環境の繁栄が無 意識化で起きているように感じましたで これはより家族のメンバーの中でも若くて 純粋な存在に顕著であってで年を取るごと にだんだん罪の意識をねシャットアウトし てるように感じましたつまり自分の関心 領域にしか意識を向けないで済むように こうもう精神の防衛が働いているというま そういうことだと思うんですけどもまどう いうことかというとですね例ば犬とか 赤ちゃんとかそういうよりピュアな存在は 常に警戒心があるような動きをしてるん ですね赤ちゃんはもうずっと泣いてるし犬 もこう落ち着きなくいろんなところを 動き回っているんですよ精神的に未成熟な 存在ほど異常な生活環境にもに影響を受け てもおかしさが出ちゃっているという感じ でしょうか小さい娘さんは無々病で夜に なるとなんかこういろんなところを うろつき回るんですねこれがまた怖いん ですけども毎回狭いところに隠れようと するんですよこれははもうなんてダークな 火表現なんだろうって思いましたね一方で ヘスとそして奥さんの兵とビヒは壁の 向こうで起きてることが精神に反映され てる様子はちょっと観察できないヘスに 関してはちょっと後半で変わるんですが 登場人物の変化でね個人的に面白かったの は物語の途中で奥さんの母親だったと思う んですけどがえドイツからま内地の方から やってきてですね一緒に住むことになり ますこの人が家庭内で唯一防寒者として 参加することでより鮮明にですですね異常 性が際立っていくんですおばあさんもま 当時のドイツ人らしくユダヤ人への偏見と いうのはまなんとなく持ってるような感じ はねするんですけどそこまで精鋭化してい ないというかこれも良くないんですけども カジュアルな人種差別程度にとまってる ように感じましたまたですねユダヤ人が 直面してる過酷な運命っていうのは認識し ていないような描写もありましたまという かですね実際にこうしたまホロコーストに 関わっていたドイツ人を除いてですねま 基本的に多くの国民っていうのは実際どう いうことが行われていたかっていうのは ナチスから隠されていたみたいなんですよ そういう意味でも結構リアルな描写という かね決して当時のドイツ人を全ても一食端 にハリウッド的な悪役として描かないと いうことですよねただ一方でこのおばあ さんはですね異常性に耐えられなくなって いきますすごく印象的だったのはおばあ さんがこうベッドで寝つこうとしてる時に 窓の外で高々とね仮装場が燃えているそれ をこう見てしまってもう寝れなくなって しまうんですよそして収容からのね音に 耐え切れずもう不眠症になってしまいます 仮装場がこうガーって稼働しているのを見 て窓を閉める描写があるんだけどここで 気づいたんですが壁を超えてくるもの音 だけじゃなくて匂いもあるわけですよね それをこの辺りで気づかされるわけです コスケの人たちはもうそれが日常の一部と 貸しているから慣れ切ってしまってるんだ けど途中から来たおばあさんは1日中死体 を焼いてる匂いに耐えられないわけですよ この辺りでピンと来たんですが多分最初の 方だったと思うんだけどもも兵とビヒが 子供に様々な鼻の匂いをね教えるシーンが あるんですねこの花はこういう匂いで みたいなそういうことを話すシーンがある んだけどえぐい退避ですよね日常的に刺繍 にさらされている家の環境なのにそれは シャットダウンしてしまって関心領域の外 にあって赤ちゃんに平気で鼻の匂いを 教えるとこのおばあさんが不眠でというか もう恐怖に怯えて寝れないっていう状況で 赤ちゃんが下の階でずっと泣いてるですね だけど他のえ家族のメンバーはみんな普通 に平気でぐっすり眠っていると要は人が 叫んでいるまそれが赤ちゃんであっても もうそう言ったのに家族がもう慣れて しまってるわけですよおばあさんはここで 耐えきれなくなって書き置きだけを残して ですね翌朝黙って帰宅してしまいます一方 でですねまこれも大体シーンとしてはこの 辺りだったと思うんですけどもルドルフが ですねナチのオラニエブルグへ転勤する胸 をま妻に伝えると非常に嫌がって単身不妊 をしたよていう風に話すわけですつまり 彼女にとってあの家は非常に大切なねえ 環境でま楽園だと捉えているとま パラダイスみたいなことも言ってたと思う んですけども一方で壁の向こうではもう1 秒でも早くそこから抜け出したいっていう 人がいるそこの退避ですよね憎しであるお ばあさんもそれに耐えられなくなってすぐ 出ていってしまったのに兵と美に関しては もそこにね理想のもう家庭を見つけたと 言っても出ていきたくないとえぐい描写 ですよね はいもしもしこちらミノミュージックです じゃちょっとねこの映画のシンボリズムに ついて話していきたいと思うんですけども 花ですねこれ間違いなく本作のモチーフ そしてシンボルであると思いますま パンフレットの表紙にもなっているぐらい です花はですねビと繁栄の象徴であって底 かしを彩っています兵とビヒは庭中に花を 植えていて家の中でも生けているこれは僕 の解釈だと望ましい命のシンボルでもある と思いますナスドイスはですね生きるに値 しない命としてま知的障害者の方だったり 精神障害者の方だったりを虐殺したりし ました加えてですねまユダヤ人とかロマと か同性愛紗など大量虐殺したわけですけど も花という人間以下の存在を望ましい命の モチーフとして使用して退避させるという 点ここにですねこの映画の通れさがあると 感じましたね映画のね多分ちょうど真ん中 あたりだったと思うんですけども鼻の異様 なクロスアップが続くモンタージュがある んです映像ではねずっと美しい花を映して いるんですけども音は強烈です大音量で 鳴り響くハエの音とそして靴にもえる人々 のサウンドこれらが組み合わさったもう 地獄のようなコントラストですよで モンタージュは最後になんと意表をついて ですね真っ赤な画面にフェードするんです 時計仕掛けのオレンジのイントロでねあっ たような激しさですよ画面が一色に支配さ れるのはだからイントロからね数えて2度 目ですよね非常に斬生活効果的的な編集 この異様なモンタージュが映画の中盤に 挿入されたことで花が映画のねモチーフで あるということはま非常に明確なのかなと 見ていて感じました後にですね妻が庭の 雑草をむりながらね鼻の周りに雑草が たくさん生ってんだけどそれをむりながら 文句を垂れるシーンがあるんですけども そこもだから望ましい命あるいは生きるに 値しない命をね描写しているシーンだと 思うんですけども優性学的なナチスの姿勢 をねま匠に描いてるそんなシーンだと感じ ました花に加えてですね動物も数多く モチーフとして登場していると感じました コスにはですね犬と馬がいるんですけども ルドルフは大きな愛情を注いでいるように 見られました一方でですねこれがまたね 恐ろしい退避なんですけどもルドルフは 家庭内ではかなり科目で妻との高論でも あまり話さないんですね一方で オラニエンブルクへの転勤寺にはもう不 自然なほどに馬に別れを惜しむ言葉を かけるわけです他にもオラニエンブルクに 転勤した後も仕でやたら犬を可愛がる シーンがあったりしますつまり家族には そんなに愛情を表現してるシーンがないん だけど動物にはやたら愛情を表現してるん ですよまこの辺りもね非常に不気味な演出 だなと思ったんですが映画をねまた通して ですね楽装された馬だったりま動物が多数 登場していますこれはなんか映画見てて 途中ぐらいから結構モチーフとして使って くる気がするなって僕は思ってて非常に 注意深く壁に何が飾ってあるかってのは見 てたんですね他にも学縁の中にま飾られて いたのは大抵花あとあまりたくさん出てこ ないんですけどもヒトラーの写真も学縁の 中に飾られているイメージそういうのも 登場しましたこれらが意味することは何な のかえちょっと後ほど話していきますね またですね映画を通して非常に多くの長方 形が登場しますこれある意味ま額縁とも 繋がってくるんですけども初めはね考え すぎかなって感じてたんですけどまあまり にも長方形が多いんですよで監督によって は1つのこの図形を映画を通して繰り返し 使うみたいな手法をする場合もあるから長 方形っていうのがちょっと頭の片隅で意識 しながら見てたんですけども例えば家の形 だったりフェンスの形庭の形あらゆるもの がねえ長方形のイメージとして出てくるん ですねただこれが映画の最終版で本当に 衝撃的な種明がありましたオラニエブルグ に転勤してからですねパーティーに立石 するシーンがありますこれがなんだろう ちょっとねシャイニングのあのボール ルームのシーンとも重なるような感じなん ですよそれはライティングだったりなんか ま全体のトーンとかなんですけどもこれ ちょっと僕の記憶が間違ってるかもしん ないんですけどもイマジナリーラインを何 度か超えるようなねそういう不気味な編集 もあったと思いますねこれもだから非常に シャイニング的だなって感じたんですよ あのシャイニングのトイレのシーンで イマジナリーラインをね超えるえカットが あったと思うんですけどもなんかちょっと 超常的な感じがするというか非常に不気味 なシーンでした唐突にですねここで パーティー会場を真上のアングルから映し たカットがえ流れますでこれが長方形なん ですねすると妻との電話を行う音声が 流れるわけですパーティー会場を見ていて これがもしガス質だったら天井が高すぎて あまり効率的には殺人を行うことはでき ないだろうっていうことを妻と話している 音声が流れるわけですそうなんです 繰り返し流れる長方形のモチーフはガ質の モチーフだったんですねここで本当に僕は 鳥肌が立ちましたねなんて本当にこの暗示 的な恐怖にね満ちている映画なんだろうと 映画ではですね2度サーモグラフィーを 用いたシーンが登場しますこれらも非常に 印象に残りますポーランド人の少女が夜中 に収容所の人間が働く現場にりんごを配置 して回るわけです当然収容者はえ満足に 食事もえ取れていないので一部の支援者が リンゴとかねそういう食べ物を実はこうね 支援しているっていうシーンなんですね この映画の中でも少ないちょっと希望を 感じられるシーンとなっているんですが それがサーモグラフィーで取られている ことで少女が暗闇の中ですごく光輝いてる ように見えますまこれも非常にこう シンボリックなえ取り方ですよね狂った 世界にも両親に従った行動を起こす人がま 存在することを示しているという感じ でしょうかま見つかったらこの子もね 収容所に入れられるリスクがあるから 命がけの行動ですよ映画で本当に例外的に 描写される良きサマリア人的な存在という かあるしも人類のね希望の象徴みたいな 感じの存在ですよねただ一方でここでも 音楽はホラー音音学的なねえ手法をえま 使っていて異様に不気味なシーンでもあり ますこれも非常にダークなんだけど後に ですねリゴを奪い合った収容者がナチスに 殺されるシーンもねえこうちょろっと出て くるんですね善意からの行動が虚しい結果 に繋がってしまうという描写という本当に 救いがないですそして2度目の サーモグラフィーのシーンなんですけども 彼女は夜中にリンゴを配置して回ってい ます一方でここがまた非常にねえ不気味な 演出だったんですがホスが子供たちに ヘンゼルとグレーテルを読み聞かせる音が その少女がね行動してるシーンの上に被せ られるわけですまヘンゼルとグレーテル 非常に著名なね動画ですけどもグリムドア に収録されてる作品つまりドイツの童話 ですね魔女を釜の中で焼く話が出てくるん ですがそこがま少女がりんごを置いてる シーンにかさっていくとでさらにですね ここで多分ポーランド人の家の住人だと 思うんですけどもここでねちょっと例外的 にホス以外の家庭が一瞬映るんですねこの 人もサーモグラフィーで光ってますこの 少女とこのおばあさんで唯一の サーモグラフィーで光る人物だったと思う んですよね少女がナチスの兵隊たちが歩い てる横でこうま隠れるように家に自転車に 乗って帰るんですけどもナチスの兵隊たち はやっぱり光ってなかったんでま レジスタンス的なことをやっている人たち は光り輝いて見えるような演出がされて いるとまそんな中でもですね仮装場はもう 夜通し稼働していまして多分この ポーランド人の家庭はねかざしもにあるん ですよ匂いとか肺とかがダイレクトにねま 当たってしまう位置にあって サーモグラフィーで照らされているま女性 が洗濯物を必死にね家の中に取り込もうと するシーンがあるんですけどもここが個人 的には1番映画を通して恐怖を感じた シーンでして真っ暗に動く洗濯物がまるで 生き物みたいな動き方をしていてそれを 取り込もうとしているポーランド人の女性 に襲いかかっているような見え方なんです よね非常にダークそしてラストシーン映画 の終盤も非常によくできているものに感じ ました内地で他のナチ交換とま会議を行っ ているシーンがあるんですよ対戦も末期の 方だと思うんですがハンガリーのユダヤ人 数十万人を輸送する件についてま極めて 事務的な会話を他のナと行っているシーン がありますまその後彼は職場を後にするん ですが真っ暗な階段をね下っていくわけ ですよ彼はそん中で急に何度かえづき始め て応答をする素振りを見せますするとです ねふと通路の奥を彼が覗くんですけども こっち側を覗いてるような描写なんですね すると映像は一気になんと予想裏切って 現代へ向かい現代のアウシュビッツに カットが移りますまこれは意表をつく転換 でした現代のアウシュビッツのガス質を 掃除する人だったりあるいは犠牲者の所有 物まカとか靴とかですよねあるいは服とか そういうのが展示されていてそういうのを ま職員の方なんでしょうねガラスをね拭い てる描写に移りますで次のカットのなん ですけども犠牲となった人々の写真が ずらっと爆装されているシーンに映るん ですここがもう本当に怖かった本当にここ まで映画で恐怖を覚えたのはもう初めてか なというぐらいもうね映画館で僕は 凍りついたんですが耐えきれない気持ちに なりましたねどういうことかって言うと ここで楽装のイメージモチーフが生きて くるわけですよそれまでは望ましい命とし て花とか馬とかが爆装されていたコスケの 関心領域あるいはナチスの関心領域にあっ たわけじゃないですか一方で アウシュビッツ収容所の中でま無念にもね 死んでいったユダヤ人だったりロマだっ たりそういった人々死ぬことで初めて関心 領域に入ることが許されるっていうそう いうね極めて冷酷な描写ですよねこれは もう本当にびっくりしましたねでその後に ホスがまた通路を覗いているシーンに戻る んですけどもなんとホスはダイ4の壁を 破ってカメラを見てるんですこれがマジで 怖いうつまりどういうことかって言とです ね観客に向かってお前らも一緒だからなっ ていうことをこの映画は言ってるわけなん ですよなんと数列なメッセージなん でしょうか初めはこの映画を見ていてです ねまホスの人たちはどうしてこんな異常な 環境で彼らは生活できるんだろう壁の外を 無視できるんだろうという風にね僕は ちょっと感じたんですけどもこの第4の壁 を破るラストシーンは結局程度こそあれ ですね我々は自分の関心領域以外の情報を 遮断して生活しているということですよね まちょっとねあまり政治的的なことをここ で言うつもりはないんですけどもま現在 世界で結構いろんなねま紛争とかが起きて いるわけじゃないですかそういう物事に 対してもしっかりリンゴを配っていたあの サーモグラフィーで照らされていた ポーランド人の少女のようにですね良き サマリア人として振る舞いたいなとえねま 思いましたねそして映画の本当に最後の 最後のシーンなんですけども第4の壁を 破っていたホスは階段をまた下っていくん ですけどもその階段が本当に真っ暗なん です真っ暗な階段もう闇そのものみたいな 感じなんですけどそれを下っていくもう 本当に彼がもう地獄に向かってね歩いて 行ってるような感じをま演出しているそう いうシーンで映画が幕を閉じましてエンド クレジットに入っていくんですけども エンディングの音楽も本当にこれまで聞い てきたあらゆる音楽の中でもマジで不気味 なそんなサウンドでしたね何人かちょっと 耐えきれなくなって映画館からもう出て ちゃった人もその瞬間にいたかなと思い ましたでこっからはちょっと生きすぎた 捉え方かもしれないと思うんですけども その楽装のモチーフね僕これあの映画の スクリーンそのものとかかってんじゃない のかなってちょっと思ったんですよ映画の スクリーンそのものが学縁として作品を 展示する役割があるわけじゃないですか つまりこういったまホロコーストみたいな 題材も映画とかにならないと我々みたいな 人間の関心領域には入ってこないんじゃ ないのかなっていうことを言いたいのかな とちょっと思ったんですよねそう考えると でも冒頭の真っ暗なシーンとかえ真ん中 くらいであった真っ赤なシーンとかがつつ が合うといういうかね映画スクリーンが 持ってるあの長方形という図案を何 でしょうこのサブリミナル的にすごく意識 させる演出というかまこれは考えすぎかも しんないけど2001年宇宙の旅とかでも 映画のスクリーンそのものをモノリスとし て捉えるみたいなそういう解釈があったり とかするからもしかしたらまワンチャン あるのかなとか個人的には思いまし たはいということでいかがだったでしょう か今回はですねたまたま本当にえ見る機会 があってめちゃめちゃ心を動かされた映画 関心領域についてま映画が専門ではない ですけどもちょっと色々語っていきました がいかがだったでしょうかここまで動画を 見た人で多分この映画をまだ見てない人は 少ないと思うんですけどもマジで 素晴らしい作品本当に名作だと思うんで よかったらね見て欲しいなと思います そんな感じでミノミュージックでしたそれ では [音楽] お

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