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NHK大河ドラマ「光る君へ」第31話あらすじ解説 カササギ語り 鵲と紫式部と源氏物語、平安時代の和歌との関係!かささぎ語り、鵲語り!ねたばれ解説!和泉式部、土佐日記、紀貫之、竹取物語の影響を受ける



NHK大河ドラマ「光る君へ」第31話あらすじ解説 カササギ語り 鵲と紫式部と源氏物語、平安時代の和歌との関係!かささぎ語り、鵲語り!ねたばれ解説!和泉式部、土佐日記、紀貫之、竹取物語の影響を受ける

NHK大河ドラマ「光る君へ」第31話あらすじ解説 カササギ語り 鵲と紫式部と源氏物語、平安時代の和歌との関係!かささぎ語り、鵲語り!ねたばれ解説!和泉式部 土佐日記、紀貫之、竹取物語の影響を受ける

動画をごらんくださいまして、ありがとうございます。今回は、昨夜放送されました、第30話に登場する、まひろの書いたカササギ語りが後半のドラマ展開に非常に重要な意味を持つことになりますのでその理由と秘密について解説したいとおもいます。まひろの娘の娘の賢子は、子供の頃、まひろから教わる、漢詩文は嫌いでしたが、竹取物語だけは興味を持って聞いていたそうです。まひろは、宣孝の死後、清少納言の枕草子を読み、自分でも物語を書こうと思い書き始めました。それが、カササギ語りという物語だとみられます

源氏物語の前に、まひろが書いた「カササギ語り」という物語が、枕草子より面白いと評判になって、宮中では、女房たちも読むようになり人気がでました。このころ、藤原公任の屋敷で月に1回、和歌を学ぶ会が開かれていましてまひろが講師をおこなってるとそこに生徒として「あかね」という女性が登場します。

このあかねは、のちに「和泉式部」とよばれますが、夫がいる身で東宮の弟の為尊親王(ためたかしんのう)と恋に落ち、さらにその弟の敦道親王(あつみちしんのう)とも熱愛するという恋、多き女性ですが、あかねは、敦道親王(あつみちしんのう)ももらった「枕草紙」の写本をまひろに見せて「中宮で流行っているといるというが、自分はそれほどおもしろくなかった。」といいまひろが書いた「カササギ語り」も読んだが「先生の書いた、カササギ語りのほうが、はるかに面白うございます」といわれ気分が良くなるというシーンが登場します。この物語がどういう物語かといいますと、カササギという鳥が、人間界で見聞きしたことを語るという設定の物語で昔、昔ではじまる部分は、竹取物語の影響か、また紫式部が読んでいたら紀貫之の書いた土佐日記で「男が女性のふりをする」部分も取り言えられていたと見られます。

平安時代の鵲について
平安時代には、多くの人が和歌(わか)という短い詩を楽しんでいました。この和歌には自然や季節、恋愛などさまざまなテーマがあり特に、七夕(たなばた)の時期には、「鵲(カササギ)」という鳥がよく登場しました。この鳥は、織姫(おりひめ)と彦星(ひこぼし)が一年に一度会うための橋を作るとされていたからです。例えば、ある和歌には次のようなものがあります。

「七夕も、しばしやすらへ天の河、あくるもおのが、かげならぬかは」

この和歌は、「まだ夜が明けるわけではなく、星たちが輝いているだけだから、もう少し二人の時間を楽しんでほしい」といった意味です。
の和歌を通じて、星空の下で過ごす時間の大切さを感じることができます。平安時代の人々は、こうした和歌を通じて、切ない気持ちや美しい風景を表現しました。

たとえば、『源氏物語』の中でも、光源氏(ひかるげんじ)が亡き妻の葵(あおい)を思い出して悲しむ場面があります。彼は「長恨歌(ちょうごんか)という詩を口ずさみながら、七夕の夜空を見上げ、過去の思い出と今の寂しさを比べています。このように、平安時代の和歌には、鵲の橋や七夕の伝説が多く取り入れられていました。これらの和歌を通じて、当時の人々が感じた愛や切なさ、美しさが伝わってきます。源氏物語の作者の紫式部は、中国の漢詩人の白楽天 の詩「長恨歌」(ちょうごんか)というものを参考にたくさんの歌を作ったといわれています。「長恨歌」も、七夕の夜、カササギの橋の上で会えない恋人を思い、切ない気持ちで歌っている詩が登場します

また漢詩文の破鏡説話にもカササギは登場します。仲の良い夫婦が離れ離れになってしまうときに、互いを忘れないために鏡を半分に割ってお互いに身に着けておくその妻に、別の男性が通うとするなら、思い出の鏡は鵲に変化して夫の前に飛んでいき、二人は再会できた。依頼、鏡の背には鵲を鋳するようになった

平安時代の和歌は、自然や季節、恋愛などをテーマにしており、特に七夕の時期には鵲がよく登場しました。そして、まひろの書いた、カササギ語りはドラマ後半でもまた登場して、重要な意味を持つこととなります。カササギは、七夕の夜に、おりひめと、ひこぼしが、天の川をはさんでかかる橋、鵲橋がふたりをつなぎ合わせます。このドラマの第1話でも。まひろは、にげてしまった鳥をおいかけて、河原のほとりで、三郎とであいました。
まひろが飼っていた鳥は、ヤマガラという小さな鳥でしたがそのとりがふたりの出逢いの架け橋となりました。はたしてこの二人の出会いと、カササギとの関係そして後半どんなドラマ展開になっていくのか更に詳しく、聞いてみたいという方は、ぜひチャンネル登録をよろしくお願いします。

本日も、最期までご視聴ありがとうございました
また次回動画もお楽しみに
チャンネル登録、高評価ボタンもどうぞよろしくお願いします

参考資料
NHK出版「光る君へ」後編
東京ニュース通信社「光る君へ」Book2
国文学研究資料館所蔵
鵲について 平安詩歌を中心に 田中幹子
NHK(C)
https://www.nhk.jp/p/hikarukimie

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8月11日(日)=休止(パリ五輪)
8月18日(日)=第31話
8月25日(日)=第32話

平安ミステリー(オリジナルソング)

(Verse 1)
時空を超えて 平安の調べ
歴史の謎を解き明かす
美しい言葉たちが 今、蘇る
枕草子 源氏物語の世界へ

(Chorus)
春はあけぼの 夢見るような
清少納言 紫式部の想いを
綴られた物語 胸ときめく
光る君へ 誘う物語

(Bridge)
華やかな王朝 恋も嫉妬も
陰謀渦巻く ミステリー
歴史はドラマ あなたを待つ
さあ、一緒に時空の旅へ