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「この夏の感染拡大は間違いない」新型コロナ第11波「KP.3」とは?専門家に聞く



「この夏の感染拡大は間違いない」新型コロナ第11波「KP.3」とは?専門家に聞く

いま全国的に感染が拡大している新型コロナウイルス、県内でも直近一週間の感染者が前の週の2倍近くに増えています。
感染拡大の要因や必要な感染対策などについて、専門医に話を聞きました。「第11波」とも言われる新型コロナの感染拡大。
現在、流行しているのは「KP.3(ケーピースリー)」と呼ばれるオミクロン株の変異株です。長崎県によりますと、今月14日までの1週間に報告された新型コロナ感染者は前の週より685人多い1568人で、一医療機関あたりの報告数は22.40と5週続けて増加しています。長崎大学医学部 森内浩幸教授:
「少なくともこの夏の間、感染がどんどん広がっていくこと自体は間違いないと思います」感染拡大の理由は長崎大学医学部 森内浩幸教授:
「ウイルス自体が変異して、今まで私達が培ってきた免疫から逃れることができるようになったということ。あともう一つは、このウイルスは3密の中で広がりやすいウイルスですので、やはり夏場の換気って案外大変なので、そういう(換気が不十分)中でやっぱり人から人へのウイルスの伝播っていうのが起こりやすくなっている」森内教授によると「KP.3」はこれまでのウイルスよりも感染力が強く、ワクチンなどの免疫の効果が出にくいのが特徴です。
一方で・発熱や頭痛などの初期症状や・高齢者や基礎疾患のある人が重症化しやすいことは、従来のウイルスと同じだといいます。また、この時期は熱中症との見分けがつきにくいため注意が必要です。長崎大学医学部 森内浩幸教授:
「熱が出るし体がぐだってなっちゃうのは熱中症であっても、コロナやインフルエンザのひどい時でも全く変わりはないと思います。区別をつけるのは難しいかもしれない。」発熱などの症状が出た時の対処は?長崎大学医学部 森内浩幸教授:
「高齢であったり、もしくはいろんな基礎疾患を持っているような場合でなければ、慌てる必要はないわけなんですね。ただ自分がそういうリスクの高い人に接する可能性がある場合には急ぎではないですけれども診断がついているに越したことはないと思います。かかりつけの先生のところで診断をつけてもらうということは、やっぱり役には立つと思います。」森内教授は感染対策について、特に「換気」の重要性をあげます。
例えば、屋外のビアガーデンなどは感染リスクは高くありませんが、屋内のカラオケルームなどは換気が不十分だとリスクが上がるおそれがあります。感染拡大が続く新型コロナ、森内教授は「重症化のリスクがある人を守ること」を意識してほしいと話します。長崎大学医学部 森内浩幸教授:
「健康な大人、それから子供たちにとってはそれほど深刻なウイルスということではありませんので、その人たちがすごく気にする必要はないんですけれど、その人たちからリスクの高い人(重症化しやすい人)たちへの感染はやっぱり防ぐように気をつける必要はあると思います。」

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https://newsdig.tbs.co.jp/articles/nbc/1303498