【53年ぶり】シーズン2度目の8連敗の瞬間…力投報われなかった今井が一塁で蹲る最後の打者 源田に真っ先に駆け寄る【西武1-2広島】2024/6/11 セパ交流戦13戦目
西武 屈辱の球団初2カ月連続8連敗 最速40敗に主将・源田「僕のせいです。すみません」(スポニチ)
屈辱にまみれ、涙がたまる。西武・源田は、両手をついてうずくまったまま動けなかった。1―2の9回2死二塁から、一ゴロで必死のヘッドスライディング。1点届かず、また勝てなかった。「僕のせいです。また頑張ります。すみません」。目は真っ赤だった。
動けなかった主将のそばまで駆け寄ったのは、7回2失点で3敗目を喫した今井だった。源田の肩を抱いて寄り添い、自身も帽子を深くかぶり涙した。記者の問いかけに答えることができず、ロッカーへ消えた。今季ワーストタイの8連敗。5月に続く2カ月連続は球団史上初の屈辱だった。12球団最速の40敗目。今季最多の借金は22まで膨らみ、交流戦負け越しも決まった。
渡辺監督代行兼GMは「負けはこっちの責任。何とか勝つゲームをと毎日臨んでいる。何かきっかけが欲しい」と絞り出した。松井監督が15勝30敗の勝率・333で休養。交流戦から再建に乗り出すも3勝10敗、同・231と状況はさらに厳しい。「9番・三塁」で出場した元山が4回に失策すると「締めていかないといけない」と5回の守備から交代させる厳しさは見せた。だが、指揮官交代後に外崎、蛭間と主力が故障離脱。「打線をコロコロ変えたくないが、機能していない」と13試合で12通り目の打順を組むが、チーム打率・172は交流戦最下位だ。
週初めの火曜日に10連敗では波がつくれない。地元・花咲徳栄の吹奏楽部が左翼席で「コラボ応援」した一戦。源田の高校球児のような必死なプレーも、白星は遠かった。
2度目8連敗に源田壮亮、今井達也が涙
渡辺監督代行「何かのキッカケがほしいところ」(東スポ)
西武は11日の広島戦(ベルーナ)に1―2と惜敗した。
1点を追う9回二死二塁の同点機に一ゴロに倒れ最後の打者となった主将・源田壮亮はヘッドスライディングした一塁キャンバス後方に突っ伏したまま、しばらく動くことができなかった。
そこへ7回2失点の好投実らず3敗目を喫した先発・今井達也が歩み寄り肩を抱いて源田の闘志をたたえていたが、その今井も泣いていた。
今季2度目の8連敗でチームは球団が所沢に移転した1979年以来となる屈辱の借金22となった。
試合後、渡辺久信監督代行は「勝ちたいという気持ちはすごく出たゲームだったと思う。いかんせん、なかなかこっちのペースで試合を進められない現状がある」と歯がゆい思いを口にした。
5回の守備から三塁・元山を佐藤龍に交代したことについては「みんなエラーをしたいと思ってするわけではないんですけど。ああいうところで締めていかないといけないという判断で代えました」と交代理由を語った。
その上で同代行は「選手は思い切って勝ちに向かってやってもらえればいい。負けはこっちの責任なんで、何とか勝つゲームをと思って臨んでいるんですけど、なかなか序盤から常に追い込まれている状況になってしまっている。打線が何かのキッカケで序盤からいい形で攻撃できればまた変わってくると思う」と言及した。
この日の床田については「ゴロピッチャーなのでうまいことゴロを打たされないような対策で行っているんですけど。塁に出たら仕掛けたりしているんですけど、裏目に出たりしていた。打線も本当はコロコロ変えたくはない。ただ機能していないというのは相手投手との相性であったりとか、今はいろんな数値も可視化されているのでそれを見ながらやっている。何かのキッカケというのがほしいところ」と試合を振り返っていた。
光見えぬ西武 悲壮ラストシーンにファン涙 へッスラ源田が立ち上がれず…好投今井は涙ぬぐい駆け寄る「もうつらすぎる」(デイリー)
九回2死一塁で源田の打球は一ゴロ。必死にヘッドスライディングで飛び込んだが、惜しくもアウトになった。その瞬間、源田はなかなか立ち上がれず、泥だらけのユニホームのまま唇をかみしめた。先発で好投した今井が涙をぬぐいながら、駆け寄り、ともに引き上げた。顔を上げることはできなかった。
その姿に球場やSNSでは「源田と今井…もうつらすぎる」、「目頭が熱くなった」、「この2人の姿を見て西武野手陣が変わるきっかけになればいいんだけど」、「だめだ、この源田見てたら泣きそうになった」と、涙するファンもあった。
先発の今井は7回7安打2失点だったが、打線の援護に恵まれなかった。打線は2点を追う八回、佐藤龍が右中間へ2号ソロを放ったが、完封を免れるのがやっとだった。
西武の8連敗は5月14~24日以来。今季2度目の8連敗で、借金は22となった。
源田(最終回含め得点機に3度凡退)「今日は僕のせいです。また明日頑張ります。すみません」
今井(7回2失点も敗戦)「ライオンズが主導権を取る気持ちで試合に挑みました。先取点で試合の流れが相手にいってしまいました」
2カ月連続の8連敗の屈辱、またも打線沈黙 早くもシーズン40敗に達し借金も22に (日刊スポーツ)
西武が今季2度目の8連敗を喫した。6月1日の巨人戦(ベルーナドーム)を最後に勝利がない。
この日は2回、先発の今井達也投手(26)が広島菊池に先制弾を浴びた。その後は粘っていたものの、7回に追加点を許した。
打線は5月の月間MVP、広島の左腕床田の前に栗山巧外野手(40)が序盤だけで2安打するなど粘りも見せたが、全体的に多彩な球種に的を絞りきれず。8回には途中出場の佐藤龍世内野手(27)が中堅右に2号ソロを放って一矢報いるのが精いっぱいだった。
西武はこれで今シーズン早くも40敗に到達し、借金も「22」にまで膨れ上がった。5月、6月と2カ月連続の8連敗は、球団史上初の屈辱となった。
球団史上初の2か月連続8連敗で45年ぶりの借金22 渡辺久信GM兼監督代行は「勝ちたい気持ちはすごく出た試合」(スポーツ報知)
追い上げも一歩及ばず、1点差で敗戦。球団史上初の2か月連続8連敗で1979年以来、45年ぶりの借金22となった。
渡辺GM兼監督代行は「勝ちたいという気持ちはすごく出たゲームだったと思うのですが、なかなかこっちのペースで試合が進められないという現状がある。選手は思いきって勝ちに向かってやってくれればいいと思う。負けというのはこっちの責任なので」と険しい表情だった。
「とにかく勝ちを届けたい」前日涙こらえた西武・源田壮亮 突破口のチーム初安打&ビッグイニングつなげる犠打(西スポ)
前日11日に悔し涙をこらえた西武の源田壮亮が3試合ぶりの安打で突破口を開いた
2回2死一塁の第1打席、大分商高の後輩にあたる広島右腕の森下暢仁が投じた147キロ直球を中前に運び、チーム初安打。一塁ベース上で力強く手をたたいた。「必ず1本をというところがあった」とうなずいた。
源田は11日の広島戦で1点を追う9回2死二塁、執念のヘッドスライディングも実らず一ゴロに倒れた。そのままうずくまり、涙をこらえる姿がファンの胸を打った。53年ぶりに同一シーズンで2度目の8連敗。ロッカールームでは先発今井に謝る姿があったという。
11日の試合後「こういう状況は全部僕の責任。それを背負わないと。応援してくれるのにふがいない試合をして申し訳ない」と主将として、チームの中心選手として責任を一身に負っていた。
一夜明けた12日もその思いは変わらなかった。「こういう状況でも来てくれる人がいっぱいいる。そこをやっぱりもう1回ちゃんとあらためて感じながら来た」。広島ファンを含めた数とはいえ、1万6636人が集った観客の思いを受け取った。
その中の1人で、大の西武ファンで知られるモデルの新川優愛がセレモニアルピッチで「なにがあっても、どんな年でも ずーっと青炎を送ります!!」と直筆した色紙を掲げた。源田は「見ました。本当にありがたい。そういう応援してくださる方たちに、とにかく勝ちを届けたい」と5回には無死一塁で初球に犠打を決め、ビッグイニングにつなげた。
連敗は止めたが借金21で、5位オリックスとは依然として9・5ゲーム差ある。「本当に明日(13日)が大事。連勝連勝で勝っていくしかない」と決死の覚悟は変わらない。
2024年6月11日 セ・パ交流戦
埼玉西武ライオンズ vs広島東洋カープ
1回戦 ベルーナドーム
ライオンズ スターティングメンバー
先発 今井 達也
1(右) 長谷川 信哉
2(二) 山野辺 翔
3(左) 栗山 巧
4(指) 中村 剛也
5(一) 陽川 尚将
6(遊) 源田 壮亮
7(中) 奥村 光一
8(捕) 古賀 悠斗
9(三) 元山 飛優
監督代行 渡辺 久信
カープ スターティングメンバー
先発 床田 寛樹
1(中) 秋山 翔吾
2(指) 宇草 孔基
3(右) 野間 峻祥
4(三) 小園 海斗
5(左) 末包 昇大
6(捕) 坂倉 将吾
7(一) 佐藤 啓介
8(二) 菊池 涼介
9(遊) 矢野 雅哉
監督 新井 貴浩
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