美智子さま仙洞御所で転倒 東大病院で検査【スーパーJチャンネル】(2024年10月7日)
上皇后美智子さまがお住まいで転倒、検査のため東大病院に入られました。
■上皇后さまお住まいで転倒 病院へ
7日、宮内庁の黒田次長は午後の会見で、上皇后美智子さまが仙洞御所で転倒し、けがをされたと報告しました。
痛みがあり、上皇后さまは東京・文京区にある東大病院で検査を受けられています。
20日、誕生日を迎えられる上皇后さま。まもなく90歳、卒寿を迎えられるところでした。
今年7月には上皇ご夫妻の卒寿を祝う音楽会が開かれ、両陛下や愛子さまらが参加されました。ホールに入った瞬間、天皇陛下と雅子さまが後ろに続いて入る上皇ご夫妻の足元を気遣われます。沸き上がる拍手に上皇さまは笑顔で応え、階段をゆっくりゆっくり上られます。
音楽会には、ご夫妻の長女・黒田清子さん夫妻、そして、2列目には愛子さまと佳子さまが並んで座られています。
音楽会が終わると、上皇さまは奏者に「聞かせていただいてありがとう」、上皇后さまも「皆さん、どうもありがとう」と感謝の言葉を述べられました。
皇室解説者 山下晋司さん
「いつも通りと言いましょうか、昔から規則正しい生活をされてきていますよね。ですから、最近も上皇陛下とお二人で赤坂御用地内を散策されたり、あと食事の後と言いましょうか、本の音読を2人の小学生時代の教科書を読んだりだとか、そういったことをおやりになっているようですね。新聞などにも目を通されて、規則正しい静かな日々を上皇上皇后両陛下ともにお過ごしになっているというふうには宮内庁は公表しています」
上皇后さまは各地に出掛けられ、元気な姿を見せていました。
5月、上皇ご夫妻は28日から3泊4日の日程で栃木県日光市を私的に訪問されています。
ご夫妻の日光訪問を巡っては当初、戦後70年の2015年に予定されましたが、茨城県常総市などを中心とした鬼怒川下流域の大洪水を受けて取りやめられました。2016年は熊本地震が発生して取りやめに、2017年は上皇さまが風邪をひかれたために見送られ、ようやく訪問が実現したのでした。
去年、宮内庁は上皇后さまのお誕生日に際し、ご近況について上皇さまと穏やかな日々をお過ごしだとしています。
上皇后陛下のご近況について(宮内庁・去年10月)
「令和2年1月から始まった新型コロナウイルスは、今年5月8日から感染症法上の位置づけが変更され、新型コロナ陽性者及び濃厚接触者の外出自粛要請もなくなりました。これに伴い、令和2年春の新型コロナウイルス拡大以降、長い間、極力外出をお控えになった両陛下のご生活の中にも少しずつお出ましの機会が見られるようになりました」
また、上皇后さまの体調についても…。
上皇后陛下のご近況について(宮内庁・去年10月)
「両陛下はお二方でお話になることを大切になさっていますが、お側で拝見していて、様々な分野の人々とのこれまでの多くの出会いが今のお二方の話題を豊かなものとし、ご生活に充実した潤いをもたらしているように感じられます。上皇后さまは、いつも陛下のことを第一にお考えになって、細やかにお支えになっていらっしゃいますが、上皇后さまのご体力の低下が進む昨今は陛下がしばしば『大丈夫?』とお声を掛けられ、上皇后さまのご体調を案じていらっしゃいます」
ご高齢の上皇后さまには、こんなこともありました。
8月、長野県の軽井沢で静養している上皇ご夫妻が浅間山の麓にある開拓地を散策された時のことです。上皇ご夫妻がキャベツ畑に入る際、足場が悪くなるからでしょうか…。
上皇后さま
「(足元が)悪くなるよ」
上皇さま
「大丈夫」
手をつなぎ、お互い気遣っていらっしゃいました。
専門家は、こう話します。
山下晋司さん
「上皇后陛下も足の方もあまりよくなくて、今回の転倒というのもそういったところが原因だと思う。まだ詳細は分かりませんので、そのうち宮内庁から発表があると思います」
お住まいで転倒された上皇后さま、けがをされた時のご様子が徐々に分かってきました。
■美智子さま病院へ 現在のご様子は?
東大病院に入られたということですが、現在のご様子はいかがでしょうか。
(遠藤行泰記者報告)
詳しい状況について、宮内庁からまだ説明はありません。
上皇后美智子さまの一報が伝えられたのは、7日午後2時からの宮内庁次長の定例会見の冒頭でした。
宮内庁の黒田次長は「上皇后さまが仙洞御所で転倒し、痛みがあり、午後に東大病院で検査を受けられることになった。上皇さまにお変わりはない。詳細については検査結果が出てから発表する」と明かしました。
その検査結果は、まだ出ていない模様です。
また、転倒されたのはいつだったのかなど詳しい状況についても宮内庁はまだ明らかにしていません。
上皇后さまは、およそ2週間後の20日に90歳の誕生日を迎えられます。
上皇ご夫妻の側近によりますと、先週時点では基本的に体調にお変わりはないということでしたが、朝と夕方に日課としている赤坂御用地内の散策を先月20日以降、度々、取りやめられているということでした。
その理由について側近は、地震に続き大雨被害に見舞われた石川・能登にお気持ちを寄せ、散策を楽しむ気分ではないのかもしれないと話していました。
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