【衆院選】静岡県内では29人が立候補 識者「自民党への逆風がある一方で政権交代を望むのか」
衆議院議員選挙が10月15日に公示され、12日間にわたる戦いが始まりました。静岡県内では8つの小選挙区に29人が立候補。それぞれの選挙区の顔ぶれを紹介します。
静岡1区:自民前職に野党3党の新人などが挑む
はじめに静岡市葵区・駿河区を選挙区とする静岡1区です。
立候補したのは5人。立憲民主党の高橋美穂さん、日本維新の会の山下洸棋さん、共産党の鈴木節子さん、自民党の上川陽子さん、無所属の鈴木惇弘さんです。
立憲民主党・元・高橋美穂 候補:
本当にできることを国民の皆さんにきちんとお伝えして政権交代を取っていく。そのために私たちは今活動しております。そしてまず一つ目に絶対にこれはできるやりたいことではなくできること、それは政治と金の問題に終止符を打つこと。これはやりたいことではありません。できることだと私たちは思っています
日本維新の会・新・山下洸棋 候補:
政治家がしっかりと約束を守る。そしてよりよい政策をやっていく、この政治をぜひとも山下洸棋にやらせていただきたい。いつになったらこの何も変わらない政治が変わるのでしょう、私は今回の選挙が変える時だと思っている
共産党・新・鈴木節子 候補:
今回の衆議院大きな意義があります。なんと言っても裏金一掃。汚い政治を一掃してそして政治を希望のあるものを取り戻す。そして暮らしが本当に厳しい。こういう状況だからこそ皆さんの信頼を取り戻す
自民党・前・上川陽子 候補:
日本を変えるのは静岡からだと確信をしている、どうか皆さんこの大きな動きを地元から、そして皆さんと一緒に新しい景色をどうしても創っていきたい。これが今回8期目、立候補する私の目標
無所属・新・鈴木惇弘 候補:
年甲斐もなく立候補したのはあまりにも世の中が変な方向に行っているのではないかなと。今こそ日本が本当に日本らしい国にならなければならないと。乾坤一擲、ドン・キホーテとしてやってみたいという気持ちでやってみた
静岡2区:自民前職に挑むのはいずれも地方議員経験のある野党の新人2人
続いて藤枝市などを含む2区は3人が立候補しています。
自民党の前職・井林辰憲さん、参政党の新人・提坂大介さん、立憲民主党の新人・鈴木岳幸さんです。
そして磐田市や掛川市などを含む3区です。
自民党の新人・山本裕三さん、無所属の新人・杉村義夫さん、日本維新の会の新人・釜下由佳子さん、無所属の元職・宮沢博行さん、立憲民主党の前職・小山展弘さんの5人が立候補しています。
静岡3区:野党共闘ならずも保守も分裂
自民党・新・山本裕三 候補:
自民党に対して 政治に対しての様々な怒りだったり悲しみそしてあきれ、本当に様々な気持ちを頂きました。ただ私はその皆様の思いを胸に刻んでいる。ぜひ皆様と共に新たな政治を作っていきたい、その思いでいっぱい
無所属・新・杉村義夫 候補:
どうか皆様、この政権にペナルティを与えてください この国会議員に。私一人ではとても太刀打ちできません。皆さんが声を高くして「これはだめじゃないか」となれば必ず政治は変わる
日本維新の会・新・釜下由佳子 候補:
停滞した政治をそろそろ終わらせましょう。そして新しい政治を皆さんと共に国民目線、民間感覚、これを掲げてみんなと一緒に私は新しい政治を作っていきたい
無所属・元・宮沢博行 候補:
政治は変えられる、生活は変えられる、未来は変えられる。まずは私が一から変わることで、故郷を変え 政治を変え 未来を変えていく。マイナスからのスタートだが、どうか宮沢博行を支援してもらいともに未来を変えていこうではありませんか
立憲民主党・前・小山展弘 候補:
私は富国有徳の品格ある日本を作っていきたい。私たち1人1人が豊かさを感じられる所得が伸びていく、そして個人消費が伸びて日本経済が回っていく、こういう好循環の日本を目指していきたい
静岡4区:県内唯一の与野党一騎打ち
続いて静岡市清水区や富士宮市などの4区は2人、与野党の一騎打ちです。
自民党の前職・深沢陽一さん、国民民主党の前職・田中健さんが立候補しています。
静岡5区:自民前職に挑むは立憲と共産の新人2人
そして、三島市などの5区には3人が立候補しています。
共産党の新人・下山一美さん、立憲民主党の新人・外山和之さん、自民党の前職・細野豪志さんです。
静岡6区:激戦必至の選挙区には3人が立候補
続いて沼津市や伊豆地域などの6区です。
立候補したのはれいわ新選組の新人・冨谷皐介さん、自民党の前職・勝俣孝明さん、立憲民主党の前職・渡辺周さんの3人が立候補しています。
れいわ新選組・新・冨谷皐介 候補:
この日本において将来不安をまず払拭する、これが大事なこと。その1つの手段として消費税をやめる、あと年金の問題、社会保障の問題、医療費の問題、これをなんとかしないとだめ
自民党・前・勝俣孝明 候補:
今回は本当に厳しい選挙戦。政治に信頼を取り戻し、日本の国際競争力をしっかりと取り戻し、そしてこのふるさとを力強く前に進めていく
立憲民主党・前・渡辺周 候補:
皆さん方のおかしいと思うことは一緒に正していこう。1票は微力だけれども無力ではない、大きなうねりを作ることができる。おかしいと思うことは正していく、ぜひ一緒に頑張ろう、一緒に変えていこう
静岡7区:現役閣僚に元職と新人が挑む
浜松市浜名区や湖西市などを含む7区には3人が立候補しています。
立憲民主党の元職・日吉雄太さん、自民党の前職・城内実さん、共産党の新人・吉川奈緒子さんです。
静岡8区:自民は新人擁立 野党は分裂
最後に浜松市中心部を含む8区です。
立憲民主党の前職・源馬謙太郎さん、日本維新の会の新人・寺島瑞仁さん、自民党の新人・稲葉大輔さん、共産党の元職・平賀高成さん、無所属の新人・加藤順久さんの5人です。
立憲民主党・前・源馬謙太郎 候補:
政権交代が起き得る緊張感のある政治を作って、ずるいことや悪いことをしたら、どんな政党でも政権を失ってしまうかもしれないという緊張感を今度の選挙で取り戻していきたい。浜松から私が先頭に立って政治不信の決着をつける
日本維新の会・新・寺島瑞仁 候補:
現在の裏金問題や不正に対し、私自身会社経営者として本当に強い疑問と不信を抱いてきた。厳しい目をもって皆様から真に信頼される政治を取り戻していく
自民党・新・稲葉大輔 候補:
自民党ファーストになっていなかったか、非常に疑問が残ります。清廉潔白、全部きれいにしなければいけない。私は8区の出身でもなければ国会議員でもない。ゼロからのスタートなので、そこはまず稲葉大輔として約束する
共産党・元・平賀高成 候補:
裏金政治につける一番よく効く薬は日本共産党の躍進。特効薬は日本共産党の躍進。
ぜひ今回の総選挙で日本共産党を大きく躍進させていもらえるよう そして裏金政治を根絶させていこう
無所属・新・加藤順久 候補:
今の日本の政治はどうでしょう こんな腐った政治もう見たくない。我々国民はどうだっていいそういう政治をやっている。私たちはこんな腐った政治を倒さなきゃいけない。国民を無視した勝手なやり方は絶対反対
今回の争点やポイントは?
そして今回の争点や県内選挙区のポイントはどこにあるのか?県内政治に詳しい静岡大学の井柳美紀 教授に聞きました。
静岡大学・井柳美紀 教授:
1つは政治とカネの問題。この問題に対する対応をどう考えるか。もう1つは経済対策。物価対策生活に関わるお金の問題に対してどのように有権者が判断を下すか。この2つのポイントが重要なポイントになってくる。
政治とカネの問題を有権者が優先度として高く考えるのか。地域の代表としての側面というものを優先していくのかということによっても結果っていうのは変わってくる。そういう意味で言うと接戦区であるとか、新人は少し影響を受けてくるかもしれない。
自民党への逆風がある一方で、政権交代を望むのか。野党側の準備というものが十分なのかというと例えば(政権交代のあった)2009年の時に1つ1つの塊があった現状に比べると野党というのが分散化している。
県内でも候補者が増えて野党の選択肢が増えている。1対1の構図が作れないという中で野党も本気で政権を取りに行くのか問われる
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