東京オリンピックの開会式で披露されることが検討されていたアイヌ民族伝統の古式舞踊について、プログラムに盛り込まれない見通しとなったことが、関係者への取材で分かりました。
関係者によりますと、2020年1月末、東京オリンピックの開会式のプログラムにアイヌ民族の古式舞踊が盛り込まれない見通しであることが、北海道アイヌ協会側に伝えられたということです。
道やアイヌ協会は2014年から開会式で、アイヌ民族の古式舞踊を1000人規模で披露できるよう、組織委員会などに要請を行ってきたほか、各地で練習も続けられていました。
協会の幹部は「要請を続けてきたのに、非常に残念だ」としています。
今後はマラソンと競歩が札幌で開催されるのにあわせて、大通公園の西1丁目で舞踊を披露できるよう調整を進めることにしています。