10月22日の東京株式市場では、日経平均は大幅続落し、前日比542.64円安の3万8411.96円で取引を終えた。日米ともに選挙戦の最中での先行きの不透明感が高まっており、リスク回避の売り物に押される展開となった。

そうした中でゲーム・エンタメ関連株の動きを見てみると、下記の表に登録しているゲーム・エンタメ関連企業94銘柄のうち、上昇は14銘柄(15%)、下落は78銘柄(83%)、変わらずは2銘柄(2%)で、下落した銘柄が多数を占めた。

中で、ドリコムが軟地合い下で逆行高し、6日続伸となった。ドリコムは、新作『Wizardry Variants Daphne』がこの日(10月22日)のGoogle Playのセールスランキング(ゲーム)で11位とトップ10に肉薄するなど、好調な推移が続いていることが市場の評価材料となっているようだ。

また、NJHDや松竹、サイバーステップなどがしっかり。周辺株ではイオンファンタジーの上昇が目立った。

半面、バンク・オブ・イノベーション(BOI)が急落し、ストップ安まで売られた。BOIは、前日10月21日にセガから『メメントモリ』と『幻獣契約クリプトラクト』に関する特許権侵害差止等請求訴訟を提起され、2024年10月21日にその訴状を受領したと発表したことが市場のネガティブな反応を誘う動きとなったもよう。

コーエーテクモHDは、前日10月21日に第2四半期累計の連結業績予想の修正を発表したものの、通期の予想を据え置いたこともあり、目先の材料出尽くしとみた売り物に押された。

ほか、前日は子会社プロダクションIGが「リラックマ」のアニメ制作を担当すると発表されたことを材料に買われたIGポートが反落し、HEROZやまんだらけなども売られた。