TSMC、自社半導体がファーウェイ製品から発見で関連顧客への出荷停止

 10月23日、半導体受託生産世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)は、自社半導体が中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の製品から見つかったのを受け、使われた半導体に関連した顧客に対する出荷を停止したことが分かった。写真はTSMCのロゴ。2022年12月、台南で撮影(2024年 ロイター/Ann Wang)

[台北 23日 ロイター] – 半導体受託生産世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)(2330.TW), opens new tabは、自社半導体が中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の製品から見つかったのを受け、使われた半導体に関連した顧客に対する出荷を停止したことが分かった。

TSMCはこの顧客への出荷を約2週間前に停止し、詳しい調査に乗り出していた。関係者によると、TSMCは「重要な警告事象」だと受け止めて米国、台湾の両政府に既に通知した。TSMCが出荷を停止した顧客名は明らかにしなかった。

調査会社テックインサイツがファーウェイを分解したところTSMCの半導体を使っているのが見つかり、TSMCが米当局に報告していた。これに関してロイターは22日、米国によるファーウェイ向け半導体輸出規制に違反している可能性もあると報じていた。

米国は2年前、中国軍の能力を制限するため、高度な人工知能(AI)向け半導体を中国へ輸出することを制限していた。中国企業による先端半導体の入手と設計、製造を阻止するための米国の輸出規制強化で、ファーウェイは主要ターゲットとなっている。

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