米製兵器使用に新制限課さず=北朝鮮のウクライナ参戦巡り国防総省

米国防総省は28日、北朝鮮が戦闘に加わった場合、米国はウクライナによる米兵器の使用に新たな制限を課さないと発表した。写真は米ペンシルベニア州スクラントンの陸軍弾薬製造工場で2023年2月撮影(2024年 ロイター/Brendan McDermid)

[ワシントン 28日 ロイター] – 米国防総省は28日、北朝鮮が戦闘に加わった場合、米国はウクライナによる米兵器の使用に新たな制限を課さないと発表した。

同省は、北朝鮮軍兵士1万人が訓練のためロシア東部に派遣されていると推定。先週に発表した3000人から推定値を引き上げた。

バイデン米大統領は、ウクライナの戦闘での北朝鮮軍部隊によるロシア支援は「非常に危険だ」と述べた。

国防総省のシン報道官は「兵士の一部はすでにウクライナ近くにおり、ロシアがこれらの兵士を戦闘に投入したり、ウクライナ国境に近いロシアのクルスク州で戦闘作戦を支援したりする意図があるのではないかとの懸念が高まっている」と述べた。

北朝鮮軍のクルスク駐留については「彼らはクルスク方面に進んでいる可能性が高い。しかし、今のところ詳細は分からない」と述べるにとどめ、確認しなかった。

北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長は28日、ロシアに派兵された北朝鮮軍部隊がロシア・クルスク地域に配備されたことを確認している。 もっと見る

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