昨今のテレビ離れ現象の原因として「つまらないバラエティ番組ばかりがやたらに増えた…」がよく挙げられる。では昔、半世紀さかのぼって昭和の時代にはどうだったのだろう。50年も前のテレビ番組なんて最近の若い人達、否、中年の方々にしたところであまり「見たことが無い!」が多数派だと思われる。そこで今回、古いテープの中からNHK総合TVの「夢であいましょう」という番組を選んでみた。

出演者の顔ぶれはそうそうたるもので、坂本九、越路吹雪、ジャニーズ、E・H・エリック、坂本スミ子、黒柳徹子、中嶋弘子、等、現在ではほとんどの方が既に他界されてしまっているが、日本のテレビ放送黎明期において重要な役割を担ったタレントさん達である。いったい現在(のバラエティとは)と何が、どう違うのか。世代を超えて伝わる何かが(当時には)あったのか。文化・世相・社会教育といった観点から比較・対照して楽しんでいただければ幸いに思う。