2019年の秋に中国台州で開催された世界ソフトテニス選手権で優勝した余凱文(台灣)のフォアボレー。台灣からは1998年大会以来5大会ぶり3組めのチャンピオンになる。
ここでの試技はちょうどその4年前の2014年中山盃でのもの。

世界選手権についてはこちら

世界選手権男子の潮目が変わったのは1983年の台中大会(第5回大会)から。常勝日本が初めて団体戦を落とした大会として記憶される。以後、この台中大会を含めて昨年の第16回大会(台州)まで11回世界選手権が開催されている(計算が合わないのはキャンセルされた第9回大会をカウントしているため)。その中で男子ダブルスは韓国が5回(1987,1991,2003,2007,2015)、日本が3回(1983,1995,2011)、台灣が3度(1985,1999,2019)
シングルスは韓国が7戦全勝(シングルスは1995大会からの新種目)、団体は日本、韓国が4度 台灣が3度と見事に拮抗、(ちなみにミックスは韓国の5戦全勝)

余凱文(後壁高中-台北市立体育学院)
初代表は2013東アジア競技大会(天津)。代表選抜時まだ高校2年生(後壁)だった早熟の天才。ペアはあの偉大な楊勝發であり、期待の大きさ、器の大きさが知れるであろう。

2013東アジア競技大会ダブルス三位(楊勝發・余凱文)
2018アジア競技大会ミックスダブルス優勝(鄭竹玲・余凱文)
2019世界選手権ダブルス優勝(林韋傑・余凱文)/ミックスダブルス準優勝(鄭竹玲・余凱文)
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中山盃国際大会について
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概要

台湾ではかつてチャイニーズカップという国際招待大会があった(これは現在中国で開催されているチャイニーズカップとは関係がない)。世界各国から招待された優秀な選手によるトーナメントであり、日本からも中堀・高川をはじめとするトップクラスが参加している。しかしこの大会は1999年に台湾(林口)で開催された世界選手権の後、自然消滅のようなかたちとなった。以後なんどが台湾版チャイニーズカップ復活の話が台湾関係者からあがったが実現せず、そんななかでひさびさに台湾に生まれた国際招待大会がこの中山盃国際大会である。

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会場
会場は1983年に第5回世界選手権が開催された中興網球場。台湾中部の都市、台中市にある。コートは8面あり、内4面には巨大な観客席が設けられている。サーフェースはクレー、それもアンツーカー。最近、日本ではあまりみられなくなってきたサーフェ−スだが、台湾ではむしろ一般的である。

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種目
種目はおおい。以前は社会組、壮年組(45才以上)、長青組(60才以上)、女子組というオープンの種目もあった(2004年の第一回大会はその一般各種目の団体戦のみ)。
さらに内外から一流選手を招待した精英組(エリートクラス)。エリートクラスはさらに男子ダブルス、女子ダブルス、男子シングルス、女子シングルスの4種目、2010年からはミックスも加わる。精英組(エリートクラス)にはその名のとおり、きびしい出場制限がもうけられており、トーナメントの質を高めている。以下原文のまま記してみよう。
『2000年以後曽代表該國参加亜州盃、世界盃、東亜州盃、亜運等比賽乃國手』とある。要するに2000年以降、アジア競技大会、世界選手権、東アジア競技大会、アジア選手権大会の国家代表となった選手のみを派遣してくれ、ということである。なお開催国台湾選手に関しては本年より上記の出場資格を適用せず、台湾国内でのランキング戦の上位男女それぞれ6名をエントリーしている。
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日本からの参加は以下の通り
男子
2005 浅川
2006 花田、川村
2007 菅野、小林
2008 掘・岩崎
2009 松口、望月
2010 村上、後藤、稲積、塩嵜、増田、今井
2011 林田、巽
2012 鹿島。井口
2013 丸中、鈴木
2014 船水、上松

女子
2006 高橋、宗久
2007 上原、濱中
2008 澤邊、田中
2009 杉本、森原
2010 東田、藤本、安川、水松、石田、前田
2011 高橋、山下
2013 深澤、宮下
2012 小林、石井
2014 平久保、尾上

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