「スパッとやめないといけない」などと15日、自民党の二階幹事長が東京オリンピック開催中止も選択肢に入るとした発言。橋本会長と丸川大臣が受け止めた二階幹事長の真意とは。

 東京オリンピック・パラリンピックについて開催中止も選択肢の一つと発言した自民党の二階幹事長。

 大会組織委員会・橋本会長:「二階幹事長は心配をされてそういう発言をされたんではないかと思っております。万全の安全対策を講じて東京大会の開催に向けて努力をしていきたいと思っています」

 丸川オリンピック・パラリンピック担当大臣:「安心・安全な大会の実現に取り組むようにと叱咤(しった)激励ではないかと受け止めております」

 丸川大臣は参加する選手に毎日、検査を行うことを検討するなど開催に強い意欲を見せました。

 二階幹事長はその後、「開催に向けてしっかり支える」と釈明しましたが、自民党内からはこんな声も・・・。

 自民党ベテラン議員:「このタイミングでそういう話をされると『中止』の予防線なんじゃないかと受け取られちゃうよね」

 二階幹事長の周辺は万が一、開催ができなくても菅政権の責任ではないと言いたかったのではないかと話しています。

 一方、こう話す分科会のメンバーも・・・。

 政府の分科会(日本医師会常任理事)・釜萢敏氏:「感染の拡大がひどくなると、なかなか願いはかなわないという事態も起こり得るかなと。政治の決断が必要な時期が迫っているというふうには感じます」

 そんななか、ある自民党の関係者は・・・。

 自民党関係者:「総理が訪米してアメリカの選手団の来日を取り付けられなかったらオリンピックはできない」

 17日未明に行われる日米首脳会談。バイデン大統領が選手団の派遣に前向きでない場合、開催が難しくなるのではというのです。日米首脳会談でオリンピック・パラリンピックが議題に上がるのか、注目されます。
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