ホクレンディスタンス2020深川大会で記録した3000mの日本記録8分41秒を出した時のラスト400mが男子選手並みの速さと切り替えだったので、世界のラストに通用するか検証してみた。
5000m世界記録14分06秒のラストに挑戦

ウィキペディアより
田中 希実(たなか のぞみ、1999年9月4日 – )は、日本の陸上競技選手。専門は中距離走、長距離走。女子1500m、女子3000mの日本記録保持者。U20世界選手権3000メートル競走金メダリスト。2020年東京オリンピック5000m参加標準記録突破者。母・千洋は北海道マラソン2度優勝の経験を持つマラソンランナー[1]。

目次
1 経歴
2 特徴
3 主な戦績
4 受賞
5 脚注
6 外部リンク
経歴
兵庫県小野市育ケ丘町出身。小野市立市場小学校、小野市立小野南中学校卒業。2014年、中2で全国女子駅伝に兵庫県代表として出場し、8区区間賞を獲得。チームは6位入賞。翌年も8区を走り区間賞を獲得。チームは3位入賞。

兵庫県立西脇工業高等学校に進み多くの全国大会で活躍。国民体育大会では70回大会で少年B1500mで優勝、71回大会では少年A3000mで2位、72回大会では少年A3000mで優勝。全国高校駅伝にも3年連続で出場し1区を走るが高1で小吉川志乃舞(世羅高)、高2.高3で和田有菜(長野東高)に敗れ惜しくも区間賞は取れなかった。2018年の全国女子駅伝でも1区を走り兵庫県の優勝に貢献。

全国高等学校総合体育大会でも3年連続で入賞。特に高2の1500mでは1学年上の髙橋ひな(優勝)、同学年の後藤夢(3位)とともに西脇工が1~3位を独占した。高3の1500m、3000mではヘレン・エカラレ(仙台育英学園高)に次いで準優勝。3000mでは現在のライバルたちと走った。予選では鈴木優花(大曲高)、大西ひかり(須磨学園高)と同走し、決勝ではエカラレ、廣中璃梨佳(長崎商業高)、高松智美ムセンビ(大阪薫英女学院高)らと優勝を争った[2]。

国際大会でも活躍し、アジアジュニア選手権3000mでは大会記録で金メダルを獲得、U20世界選手権でも3000mで金メダルを獲得[3]。

2018年、同志社大学スポーツ健康科学部に入学し在学中である[3]。「駅伝以外でも活躍したい」とクラブチーム(ND28AC→豊田自動織機TC)で活動している[4]。

2019年世界陸上競技選手権大会(カタール・ドーハ)では5000mに出場、10月2日の予選で日本歴代3位となる15分4秒66をマークして決勝に進出すると[5]、10月5日の決勝レースでは14位に入り、日本歴代2位(当時)となる15分0秒01をマークした[6]。

2020年7月8日、『ホクレンディスタンスチャレンジ2020』第2戦(深川市陸上競技場)の女子3,000mに出場し、福士加代子(ワコール)が2002年のIAAFゴールデンリーグパリ大会(フランス)に於いて樹立した8分44秒40の日本記録[7]を18年ぶりに更新する8分41秒35の日本新記録を樹立した[8]

さらに、2020年8月23日、『セイコー・ゴールデングランプリ』(国立競技場)の女子1500mで、小林祐梨子(須磨学園高)が2006年に出した4分07秒86の記録を14年ぶりに更新する、4分05秒27を出した。

特徴
体幹をしっかり使った走法である。トラックの1500mから5000mの距離では最強ランナーの一人で、特にレース中にスピードの変化が繰り返される1500m、3000mで強い。反面、駅伝など5000mを超える距離では最後にスタミナが不足するのかペースが落ちる。しかし、2020年夏に相次いで日本記録を出した際のレースでは以前より上下動が少ない走法に変わったように感じられる。無駄なエネルギーを使わないようになりスピードを生かした走法が生かせるようになれば更なる記録向上が期待される。

1学年下の廣中璃梨佳が最大のライバルとなるが、両者の走り方や得意種目は対照的である。廣中に対してもトラック種目では互角以上の争いをしているが、後半のスタミナとスピード勝負に負けて駅伝では勝ったことがない。2020年全国女子駅伝1区で対決した際、解説の小林祐梨子が「この駅伝では中3以降は区間賞をとっていない。(区間賞を取り続ける)廣中選手に(勝ちたいという)意識がある」と紹介した。

5000mの記録で廣中以外の同世代ランナーには大きな差をつけており、駅伝中継などでは通常の「注目選手」という紹介だけでなく「日本長距離界の将来を担う逸材」などとも紹介される。現在、日本人ランナはトラック中・長距離種目では国際大会であまり活躍できず、国内外のマラソンや国内の駅伝以外のレースへの一般人の関心がとても低い。このような状況を打破するためにも国際大会のラックレースでの活躍が期待されている。

主な戦績
年 大会 種目 順位 備考
2012年 ジュニアオリンピック C女子800m 6位[9]
2013年 全日本中学陸上(愛知) 1500m 4位[10]
2014年 全国女子駅伝 8区 区間賞 兵庫県6位[11]
全日本中学陸上(香川) 1500m 優勝[12]
ジュニアオリンピック A3000m 3位[13]
2015年 全国女子駅伝 8区 区間賞 兵庫県3位[14]
千葉国際クロスカントリ- 中学女子3㎞ 3位[15]
和歌山インターハイ2015 1500m 5位[16]
第70回国民体育大会(和歌山) 少年女子B1500m 優勝[17]
全国高校駅伝女子 1区 区間2位(1位タイ) 西脇工業高校5位[18]
2016年 全国女子駅伝 1区 区間15位 兵庫県2位[19]
第100回日本選手権(愛知) 1500m 2位[20]
岡山インターハイ2016 1500m 2位[21]
岡山インターハイ2016 3000m 4位
第71回国民体育大会(岩手) 少年A3000m 2位[22]
全国高校駅伝女子 1区 区間4位 西脇工業高校2位[23]
2017年 全国女子駅伝 4区 区間8位 兵庫県8位[24]
第101回日本選手権(大阪) 1500m 6位[25]
アジア陸上選手権 1500m 4位[26]
山形インターハイ2017 1500m 2位[27]
山形インターハイ2017 3000m 2位
第72回国民体育大会(愛媛) 少年A3000m 優勝[28]
全国高校駅伝女子 1区 区間3位 西脇工業高校6位[29]
2018年 全国女子駅伝 1区 区間5位 兵庫県優勝[30]
アジアクロスカントリー選手権 ジュニア6km 4位[31]
アジアジュニア選手権 3000m 金メダル 大会記録[32]
第102回日本選手権(山口) 5000m 2位[33]
U20世界選手権 3000m 金メダル[34]
IAAFコンチネンタルカップ 3000m 6位[35] DNF
第73回国民体育大会(福井) 成年女子1500m 3位[36]
第73回国民体育大会 成年女子5000m 優勝
2019年 全国女子駅伝 1区 区間11位 兵庫県4位[37]
クロスカントリー日本選手権 シニア8km 優勝[38]
世界クロスカントリー選手権 シニア8km 39位
第103回日本選手権(長居) 10000m 6位[39]
第103回日本選手権(福岡) 1500m 2位[40]
第103回日本選手権(福岡) 5000m 4位
世界陸上選手権(ドーハ) 5000m 14位[41]
2020年 全国女子駅伝 1区 区間2位 兵庫県6位[42]
受賞
平成30年度井上増吉賞[43]
日本陸連アスレティックス・アワード2019 新人賞(東京運動記者クラブ選出 女子)

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