ニューヨークで開かれている国連総会で一般討論演説が始まり、トランプ大統領は「新型コロナウイルスの感染を拡大させた中国に責任を負わせるべきだ」と厳しく批判しました。

 トランプ大統領:「私たちは、188カ国で数えきれないほどの命を奪ってきた目に見えない敵、『中国ウイルス』との激しい闘いを繰り広げてきた」
 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、今年は各国の首脳が国連本部に行かず、事前に収録したビデオが放映されています。トランプ大統領は「疫病をもたらした中国に責任を負わせなければならない」などと中国を12回名指しし、強硬的な発言を繰り返しました。また、WHO(世界保健機関)についても「中国が実質的に管理している」としたうえで、「ヒトからヒトへの感染の証拠がないと誤って宣言し、症状がない人は感染させないと偽った」と痛烈に批判しました。演説を受け、中国の国連大使は「根拠のない非難を断固として拒否する」と反発しました。
 一方、事前に収録された習近平国家主席の演説ではトランプ大統領への批判はなく、「人類はウイルスとの闘いに勝利する」と国際協調を呼び掛けました。
[テレ朝news]