その沖縄では1日から聖火リレーがスタートしました。
東京オリンピックの開幕まで80日あまりと迫る中、大会組織委員会が日本看護協会に500人の看護師の派遣をお願いしていることが明らかになりました。
菅義偉総理大臣
「現在休まれてる方もたくさんいらっしゃる、そういうとふう思うに聞いてますので、そうしたことは可能だというふうに思ってます」
お願いされた現場では・・
大阪府看護協会
「今は緊急事態宣言が出て、医療がひっ迫し現場は大変です。これから募集をかけますが、病院側が了承できる状況になっているかどうか」
そして、同じく医療がひっ迫する沖縄にも。
沖縄県看護協会
「10人程度の看護師派遣を求める内容でした。県として医療体制に余裕はない状況です」
この500人という数について、1998年の長野オリンピックで医療救護ディレクターを務めた、奥寺敬(おくでら・ひろし)氏に話を伺いました。
長野五輪組織委員会 医療救護ディレクター 奥寺敬 富山大学・客員教授
「今言っている500人という数は最小限で、これを何交代にする、何日(勤務)にするということで増えていく」
長野大会では、1日最大480人の医師や看護師ら医療スタッフがおよそ1か月間、配置されました。
しかし、今回の夏の東京大会は規模が全く違います。
期間が長くなり、想定されている選手の数だけでも5倍以上にもなるのです。
長野五輪組織委員会 医療救護ディレクター 奥寺敬 富山大学・客員教授
「東京の規模を考えると、この(長野大会の)2倍か3倍になる」
今回、医務室は43の会場に、合わせて130カ所以上が設けられ、
大会指定病院は20カ所以上確保するという計画が明らかになっています。さらに・・
長野五輪組織委員会 医療救護ディレクター 奥寺敬 富山大学・客員教授
「選手のPCRなどの検査をやるスタッフというのが増えますね。そこのスタッフは今までにない増加になる」
大会期間中、オリンピックやパラリンピック、合わせて1万5000人ほどの選手には、毎日、PCRや抗原検査などが行われ、関係者らへの検査も数日おきに行われることになっています。
長野五輪組織委員会 医療救護ディレクター 奥寺敬 富山大学・客員教授
「建物(検体採取センター)は建てられると思うが、人をどうするのかという議論はまだ全くされていない」
そして、開催には感染状況の改善が欠かせないといいます。
長野五輪組織委員会 医療救護ディレクター 奥寺敬 富山大学・客員教授
Q.開催するには東京都の感染者数は?
「それは2桁ですよね。(新規感染者数が)1日に2桁。にならないと今の負荷は減りませんから。
(感染状況では)レベル1か、限りなく1に近い2ですよね。そういうレベルであれば(開催は)不可能ではない」
Q.レベル3、4になった場合は?
「そこで考えると言ったら、医療的には無理って話が出るかもしれません」
今何が必要なのでしょうか。
長野五輪組織委員会 医療救護ディレクター 奥寺敬 富山大学・客員教授
「これは連休の時の動き、この結果がどう出るか。本当にみんなが協力してやれば減ると思う。
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