長渕剛が12月23日、TOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われた主演映画『太陽の家』の完成披露舞台挨拶を欠席。会場にて、急性腎盂腎炎(きゅうせいじんうじんえん)で20日に都内の大学病院へ緊急入院したことが明らかにされ、登壇した広末涼子や飯島直子がエールを送った。

長渕が『英二』(99年)以来20年ぶりに映画出演を果たした本作は、愛と信念をテーマにしたヒューマンドラマ。神技的な腕を持つ大工の棟梁・川崎信吾(長渕)が、シングルマザーの池田芽衣(広末)とその子・龍生(潤)のために家を作ろうして生じる人間模様を描く。

しかしイベント開始前、関係者がステージ中央に立って「本日の舞台挨拶への登壇を予定しておりました主演・長渕剛さんが急きょ欠席となりました」と謝罪。「ツアー最終日でありました舞浜ライブ公演終了後、腹部への激痛と発熱が始まり、ご本人としては我慢しておられたんですけれども、12月20日、極度の痛みと高熱が発生し、救急車で搬送されました。現在、都内の大学病院に入院中でございます。医師より、急性腎盂腎炎と診断されました。現在も絶対安静の状態が続く中、本日のイベントへの登壇が熱く、ご本人としては『ここに来たい。絶対行くんだ』ということを言い続けておられました。けれども、今朝の容態を受け、医師の判断のもと、欠席となりました。誠に申し訳ありませんが、長渕さんのここに来たかったという思い、ギリギリまでがんばった思いを受け止めて頂きまして、ご容赦いただければと思います」と話した。

また、本作プロデューサーが長渕本人のコメントを代読。

「あぁ、残念で仕方がない。そこへ行きたかった。体は病室から出ることを許されなかったけど、心は皆と同じ場所にあると思っています。今日は映画館まで来てくれて、本当にありがとう。皆の顔を見たかった。そしてスタッフやキャストの皆とも会いたかった。『初のシネマ&ライブ、17公演完走したよ』って笑顔で報告したかった。悔しさでいっぱいだけれど、今はしっかり治して、新しい年の、(本作の)初日の舞台挨拶には必ず元気な姿を見せます。劇場で会いましょう。長渕剛。2019年12月23日」

プロデューサー降壇後、代わってステージには飯島直子、山口まゆ、潤浩(ゆんほ)、広末涼子、権野元監督が登壇した。

信吾の妻・川崎美沙希役の飯島は「無理をせず、元気になって、しっかり治して1月の公開でお会いしたいと思います。がんばってください」と長渕にエール。一方、食卓を囲むシーンで「監督に、この家族はものすごい食べる家族だと言われた。すごいいっぱい食べた! いっぱい食べているにもかかわらず、長渕さんがアドリブで『よーし、いつもの恒例の、納豆の一気食いをやろう!』と言い出した(笑)。一気食いしたけど、使われていませんでした」と笑った。

広末は「隣の飯島さんから『涼子ちゃん、(衣装が)モミの木みたいになっているよ』って(笑)。『長渕さんいないし、どうしようかな』とか『絵力弱いよな』とか(心配していた)。本当に長渕さんがいらっしゃらなくて申し訳ない気持ちでいっぱいだったのに、モミの木発言で心が和みました」とニッコリ。長渕が「毎日印象に残る言葉を発する」ため、“長渕語録”を手帳にしたためていたと明かし、「本読みで『俺たち家族だろ!』というセリフを突然、『ファミリーだろ!』と言ったとき『フォオオ! これが長渕剛だ~!』って思った(笑)。時々、信吾さんから長渕剛さんが垣間見える瞬間が大好き」と満面の笑顔を見せていた。

『太陽の家』は2020年1月17日より公開となる。
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