OLYMPICS

東京五輪へ国内外から逆風 2カ月後に開催迫る中(2021年5月13日)


2カ月後に迫った東京オリンピック・パラリンピックの開催を巡り、国内外から新たな火種も出てきています。

 IOC(国際オリンピック委員会)のオンライン会見。その質疑応答でハプニングが・・・。記者として指名された男性が、オリンピック開催の反対を訴えます。映像はすぐに切り替えられ、IOCの担当者は、こう発言。

 IOC広報担当者:「東京オリンピックで(皆さんに)お会いできるのを楽しみにしている」

 国内では13日午後、全国医師ユニオンが会見を開き、東京大会の中止を訴えました。

 全国医師ユニオン・植山直人代表:「医療上の問題で東京オリンピックを中止すべきという考え。オリンピックに関しては無観客であっても世界中あるゆる国から選手やコーチ、大会運営者、報道関係者らが日本に来る。東京が危険なウイルスの培養の場になってしまいかねない」

 中止を強く求める要請文を厚生労働省に提出したといいます。

 困難を極める医療従事者の人員確保。大会の競技場となる茨城県のカシマサッカースタジアムです。ここで選手たちのケアをする予定だったボランティアの看護師らの7割が辞退していたことが分かりました。

 組織委員会は都内で10、それ以外の自治体で20の指定病院を確保する方針を明らかにしています。

 しかし、自治体からは病床確保の打診を拒否する動きが・・・。

 国内外で“逆風”が吹き荒れる東京オリンピック・パラリンピック。開催期間が迫るなか、雲行きが怪しくなっています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp