不器用な大人たち演じるは4人の実力派ー浅野忠信✖️田中麗奈✖️宮藤官九郎✖️寺島しのぶ 重松清の原作 荒井晴彦脚本 三島有紀子監督が映画化『幼な子われらに生まれ』
作品概要
バツイチ子持ちで再婚した中年サラリーマンの主人公・信(浅野忠信)。
二度目の妻・奈苗(田中麗奈) とその連れ子の二人の娘と共に、平凡ながらも幸せを感じて生活していた。
仕事への熱意はあまりないが、2 度目だからこそ家庭を大事にし、連れ子にも父親として誠心誠意接しているつもりだ。しかし、奈苗の妊娠が発覚し、それを契機に長女が「ほんとうのパパ」に会いたいと言いはじめる。
前の父親・沢田(宮藤官九郎)とは DV が原因で離婚しており、信と妻は面会を反対するが、長女は露骨にいやがる態度と辛辣な言葉で、父親としての信の存在自体を否定する。
長女との関係、そして今の家族に息苦しさを覚え始める信は、やるせなさを抱えたまま、で前の父親に長女を会わせることに。 さらに、長女を前妻(寺島しのぶ)との娘とつい比べてしまい、前妻に愚痴をこぼす信。今の家庭を維持することに疲れ、これから生まれ来る命の存在すら否定したくなる信だが―。
血の繋がりのない他人と家族になるために、葛藤し成長していく彼らの姿を通して「幸せ」のカタチが浮かび上がってくる。父にならなければ、母にならなければ・・・そんな誰もが背負う「役割」をちょっとだけ軽くする、希望あふれるラストが余韻に残る。
出演:浅野忠信 田中麗奈/南沙良 鎌田らい樹 新井美羽 水澤紳吾 池田成志/宮藤官九郎 寺島しのぶ
原作:重松清「幼な子われらに生まれ」(幻冬舎文庫)
監督:三島有紀子(「幸せのパン」「繕い裁つ人」)
脚本:荒井晴彦
配給:ファントム・フィルム(2016 年/日本/ビスタサイズ/5.1ch)
c2016「幼な子われらに生まれ」製作委員会