コロナ禍でも超多忙な観光バス会社。その秘密です。
群馬県大泉町にあるバス会社「スター交通」。観光バスの感染症対策を強化しました。
最新の自動体温測定器は・・・。
スター交通・碓氷浩敬社長:「もし、マスクを着けていない人が乗ってきた時は」
自動体温測定器:「マスクを掛けて下さい」
スター交通・碓氷浩敬社長:「こうなります」
しかし、コロナ禍で、いまだ観光バスは活躍できずにいます。
2020年度の観光バス事業者の倒産・廃業件数は過去最多を更新しました。この会社のピンチを救ったのは、ある取り組みでした。
バス乗務員の男性が身に着けたのは、防護服。向かった先には、救急車が。
この会社では、緊急性の低い患者を搬送する「民間救急」に力を注いでいます。
この日は、新型コロナ陽性の50代女性を療養先のホテルへ送ります。
スター交通・碓氷浩敬社長:「月間、大体600から750人。毎月(コロナ関連の)輸送をこなしています」
会社の設立は2011年。「民間救急」を始めたのは、東日本大震災がきっかけでした。
スター交通・碓氷浩敬社長:「何か有事に陥った際に、観光とかレジャーはすぐに需要がなくなる。人を運ぶのに何かもっと社会の役に立つものは何かと考えた時に見つけたのが、この民間救急」
社長の“先見の明”は、コロナ禍に生かされました。それまでの実績をかわれ、「ダイヤモンドプリンセス号」でクラスターが発生した際も、患者の搬送に尽力しました。
この時、運転を担当したのが、民間救急チームのリーダー・新井康弘専務です。
スター交通・新井康弘専務:「怖いという面もありますけれども、(感染症患者の搬送を)やはり経験、勉強している。我々がそこを生かして、大変な思いをされている人を何とか少しでも手助けできればという方が先でした」
「スター交通」では、「民間救急」以外にも空港で「帰宅専用車」を運行しています。海外から帰国後、公共交通機関が使えない人たちを運びます。
スター交通・碓氷浩敬社長:「自分たちの頑張りが必ず誰かの一助になっている。
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