東京オリンピックを巡って、IOC(国際オリンピック委員会)の最古参の委員がCNNのインタビューに応じ、「中止の選択肢はない」として開催を明言しました。

■IOC最古参「何かを保証できる人は誰もいない」

 IOCの委員を43年前から務めているディック・パウンド氏(79)は、CNNの取材に対し、「東京大会は予定通り開催される方針だ」と明言しました。

 パウンド氏は、今年初めには「開催確率は75%前後」としていましたが、「新型ウイルスの研究が進み、確率ははるかに高くなっている」と主張しました。

 ただ、完全な安全を確保できるとは明言せず、「何かを保証できる人は誰もいない」としています。

■尾身会長「関係者が感染対策を確実に守れるか」

 新型コロナウイルス対策分科会の尾身茂会長は「アスリートやスタジアム内での感染リスクは制御できる」とする見解を改めて示しました。

 一方で、26日、尾身会長は「大会に関連して、パブリック・ビューイングとか、スポーツイベントが関係して開催されると、人流が増えることが懸念されるので、人流の増加に伴う感染リスクの増大は関係者はしっかりと考えて頂ければ」と話しました。

 さらに、「報道・スポンサーなどの関係者が感染対策を確実に守れるかどうか」をもう一つのリスクとして挙げています。
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