21日は札幌や旭川で初氷が観測されるなど、冷え込みが強くなりました。こうしたなか、山々を彩る紅葉にある異変が起きています。
秋の冷え込みが作り出す景色は、まるで水墨画のようです。岐阜県飛騨市では街が霧に覆われる“朝霧”が見られました。冷やされた空気が盆地にたまることで見られるこの現象。秋から初冬にかけてみられます。今シーズン一番の寒さとなった北海道旭川。初霜や初氷の便りが届き、人々はすっかり冬支度です。
紅葉は徐々に南下してきています。福島県北塩原村では、この秋初めての冬日を記録。檜原湖では、木々が徐々に赤く染まり始めました。
21日、最低気温が11.9度となり、秋晴れが続いた東京都心。関東にも紅葉と青空の絶景ポイントがあります。茨城県のひたち海浜公園ではコキアが見頃を迎えています。秋晴れとなった21日。丘一面のコキアと空が絶妙なコントラストを織りなしていました。
“コロナ禍”で迎える初めての秋、まだ余波は続いていました。半世紀以上の歴史を持つ弘前城の紅葉祭り。感染拡大を受け、今年初めての中止となりました。
さらに、紅葉にも深刻な事態が起きていました。神奈川県の紅葉スポットである公園。ただ、よく見ると干からびて枯れてしまっています。実は紅葉ではなく、木の病気です。カシノナガキクイムシという昆虫が媒介する「ナラ菌」という菌が樹木を枯らしてしまうのです。こちらの公園では、去年の10倍以上の被害が確認されています。公園では被害が確認された木を伐採、虫を駆除しています。
[テレ朝news]