大森南朋、三輪ひとみ、美保純、榊英雄監督/映画『捨てがたき人々』初日舞台挨拶
ジョージ秋山の原作で、人間の業と愛おしさを問う同名衝撃作を映画化した『捨てがたき人々』。この映画が6月7日に公開となり、テアトル新宿で行われた初日舞台挨拶に大森南朋、三輪ひとみ、美保純、榊英雄監督が登壇した。
主人公を演じた大森は「今日は雨のなか、朝からこんな重い映画を見ていただきましてありがとうございます」と挨拶。会場に笑いが広がると「撮影したのは2年くらい前で、なかなかしぶとく大変な映画だったんですけど、すごい映画になったなと僕自身も思ってます」と続けた。
三輪も「みなさん、気分が落ち込んでいるんじゃないかと心配して入ってきましたが、意外と温かい拍手で(迎えてもらって)今日はありがとうございました」と述べ、美保は「映画の最後が晴れているから、晴れな気分ですよね、みなさん」と呼びかけていた。
また、大森の出演経緯を聞かれた榊監督は「本当はいけないことなんですけど、電話して、会いたいんだけど、会おうかって」と直接オファーしたことを示唆。これに大森は「よくあるやつですよ、日本映画界では。逆もありますからね、自分の方から監督に『ちょっと使ってくれねえか』みたいな。たまたま下北沢の飲み屋で会ったりしたら、そういうことします」と付け足し、榊監督と2人で「よくやってましたよね」と意気投合。
一方、演じた役について「ご自身と重なる部分は?」と聞かれた大森は「えっ!」と一瞬驚くと、即座に「ないです!」ときっぱり。「誤解してほしくないんですけど(笑)、あくまでもお芝居」と念を押すと、「40歳になったばっかりの頃で、まさか、こんな絡みのある役がまた来るとは思っていなかった。非常に困惑したんですけど、俳優としてはなかなか面白い仕事だと思って全身全霊でやらせてもらいました」と回答。さらに続けて「僕が見ても、僕じゃないみたい。随分前から、あの人(演じた役)は僕じゃないと思っているので」と言い切り、会場の笑いを誘っていた。
さらに話は、撮影現場で美保の股間の匂いを嗅ぐシーンがあったことに触れ、榊監督は「美保さんの股ぐらに頭を突っ込む男がいるわけですよ。その男を僕がやる予定だったんですけど、さすがにそれは無理だろうということで、原作者(ジョージ秋山)の息子で、脚本も書いた秋山命くんがちょうど現場にいたのでやってもらった。秋山くんは美保さんの股ぐら、パンティ5cm前まで顔を近づけていて……」と明かすと、美保は「ものすごい暑かったから、(そこは)すごい亜熱帯地域だったと思いますよ」と話し、会場を沸かせていた。
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