東京都内にある複数の百貨店で、早くも2021年の福袋のお披露目会が開かれました。世相を反映するお正月の風物詩「福袋」であるだけに、今年はやはりコロナ禍を意識したラインナップとなりました。

 都内に展開する百貨店・松屋のテーマは「応援」で、新型コロナの影響で大きな打撃を受けた全国の生産者や職人を救おうと、日本全国12カ所の名産品を楽しめる福袋が登場しました。

 東京・北区十条に工房を構える革工芸品店の革財布などがセットになった「東京都応援福袋」や、10種類の生地から選んで作れるオーダースーツ1着+青森県の名産品がセットになった「青森県応援福袋」などがそろいました。

 また、自粛期間が続いたことによる「コロナ太り」解消を手助けするためのフィットネスセットや、家でテレビにつなぐだけで簡単にゴルフのパター練習ができる機械+ゴルフスクールのレッスン1回分がセットになった福袋なども準備されました。

 一方、西武池袋のテーマは「元気」です。リモートワークなど自宅で作業することが増えた人に向けた机や椅子のセットや、仕事の合間にリラックスするためのグッズも用意されました。また、クラフトビールの福袋は自宅で過ごす時間を少しでもぜいたくにするため、150種類近いクラフトビールの中から厳選した12本の詰め合わせで、年号にちなんで2021円で販売されます。

 百貨店各社では店頭での密を避けるため、事前予約や年内販売などを行う予定です。