映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』ジャパンプレミアが7月25日に丸の内ピカデリー1で行われ、小栗旬、沢尻エリカ、二階堂ふみ、成田凌、蜷川実花監督が出席した。

本作は日本を代表する作家・太宰治(小栗)が、名作「人間失格」を書き上げる姿を描いた人間ドラマ。妻子がいる身でありながらも愛人(沢尻、二階堂)を持つ太宰の、スキャンダラスな恋と人生が大胆に描写される。

蜷川監督にとって初のオリジナル作品。元々は「人間失格」を映画化するオファーだったそうだが、蜷川監督は「調べていくうちに太宰本人も相当面白くて、3人の女性がそれぞれ手記を残していたのでそれを読むうちにオリジナルで作ってみたいと思いました。本を書いていくうちに絶対小栗君しかいないと思ってオファーをして、今に至ります」と紹介。

究極のダメ男としても描かれる太宰役のオファーに小栗は「嬉しかったです…、でいいのかな。嬉しかったです」と苦笑いを浮かべつつ、「出来上がった脚本を読ませていただいたら、大変だと思ったけど、やらなかったらやらなかったで役者としてどうなんだろう?とも思う素晴らしい脚本だったので、参加できて良かったです」と満足そうにコメント。

演じた感想には「楽しい半分、しんどい半分でしたけど、それこそ沢尻さんとはとても素敵なラブストーリーをやらせていただきましたし、ふみちゃんとはドロドロしたした時間もありました。それぞれのみんなと楽しくやらせてもらいつつ、後半に向けて太宰が追い詰められていくので、それも楽しんでいただけたらと思います」とアピールした。

また、上流階級の娘ながら世間体を気にせず恋に落ちていく静子を演じた沢尻は、「わたしも今回は楽しかったです。最初はどんな重い役が来るのかと思っていたけど、そんな要素は一切なく終始楽く終われました。ちょっと苦しい部分もありましたけど、恋している部分が勝っていたので楽しかったです」と『ヘルタースケルター』と比較しつつ笑顔。

未亡人でありながら恋に落ちる富栄を演じた二階堂は「ジメジメしていたかと思いますけれど、小栗さん演じる治さんが圧倒的で、現場に現れたたけで空気が変わる存在感でしたので、そこに委ねながらあとは実花さんにご指導いただきながら現場を生きていたと思います」と回顧した。

また、第76回ベネチア国際映画祭への参加が発表され、小栗は「すごく日本を感じられる作品になっていますし、色々と日本のいいところも出てきます。日本の文化みたいなものでないと生まれなかった作家だと思うし、作家と編集者の関係は日本独特の関係性だと思うので、海外の人たちにどう見てもらえるか興味があります」と期待を語った。
映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』は9月13日に公開となる。

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#小栗旬#沢尻エリカ#二階堂ふみ#人間失格

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