幸せのカタチは決してひとつではない。
桃子(鈴木杏樹)は、明るく姉御肌のアラフォー女性。メガネ販売店の八戸店で店長を務めている。それまで住んでいた実家のある弘前から転勤を機に八戸に越してきたばかりだが、既に店の後輩の桜達から頼られ慕われる存在となっていた。だが彼女の心の奥には、どうしても抜けない棘があった。実は彼女は、不幸な離婚を経験し、心に深い傷を負って、人生を前に進ませる勇気が持てずにいたのだ。
そんなある日、桃子は、若い桜(武田梨奈)に誘い出され、しぶしぶ街コン風地酒パーティに参加する。「人数合わせ要員でバツイチ」とおどけて名乗った桃子の前に遅れて現れたのは、40代後半の無精髭の男、佐久間五朗(宇梶剛士)。あだ名はクマゴロウ。桃子は、彼を見たとたん、遠い記憶が一瞬蘇ったような感じに襲われ、驚き戸惑う。彼女が感じたのは、子供の頃から時々見ていた不思議な夢の中の、太古の森を通る風の感触だったのだ。
痛みを隠して明るく日常を生きる等身大の、そして優しさを知る登場人物達が、感動のドラマを織り上げる映画『ライアの祈り』。
人は誰でも、悠久の時の流れの中に奇跡のように存在している。一万年以上もの間、平和に続いたという縄文時代。悩みを抱えて迷い立ちすくんだ時、縄文時代のシンプルで心豊かな暮らしに想いを馳せ、未来へ何かを繋ごうとすれば、きっと目の前の人生にもう一歩踏み出す元気が湧いてくるはずだ。
6月13日(土)より有楽町スバル座他全国ロードショー
5月30日(土)より青森全県先行公開
©2015「ライアの祈り」製作委員会 ©森沢明夫/小学館
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~まだまだあるぞ、素敵でわくわくする映画~