(30日 米・ミシガン州)
支持者に向けて帽子を投げるパフォーマンスで登場したトランプ大統領。
激戦州の中西部、ミシガン州などで大規模な集会を開きました。

(30日 米・ミシガン州 共和党 トランプ大統領)
「バイデンの集会を見てきたんだが誰も出席していないじゃないか。でも彼は“こういう集会だ”と言い訳するだろうが・・・」

対するバイデン候補は新型コロナ対策でドライブイン形式の集会を開き、トランプ大統領を批判しました。

(30日 米・アイオワ州 民主党 バイデン候補)
「トランプはウィルスに屈したがアメリカ国民は諦めない。パニックを起こしたのは我々ではなくトランプだ」

勝負を決める激戦州。
最新の世論調査を見ると、アリゾナ州とオハイオ州以外は
バイデン候補がリードしています。

(30日 米・ウィスコンシン州 共和党 トランプ大統領)
「世論調査は4年前に嘘つきヒラリーとの選挙でも行われたことだ。あいつらの集計はフェイクニュースだ」

支持率はフェイクだ!と強気のトランプ大統領。
その根拠はどこにあるのでしょうか?

猪ノ口克司朗 記者リポート(30日 米・フロリダ州)
「こちら市街地にある電光掲示板にバイデン氏が広告を出しています。ここ激戦州フロリダに、選挙戦終盤まで選挙費用を投じて支持を訴えています」

激戦州の1つフロリダ。
住宅街では庭や玄関に支持する候補者の名前を掲げています。
季節柄、ハロウィーンの飾り付けと並んでよくわからないことになっているお宅も・・・。

フロリダ州は最新の世論調査でわずかにバイデン氏が優位に立っています。
それにしてもトランプ大統領の名前が少ないように見えますが・・・。

フロリダ州の住民(30日)
「“隠れトランプ”はいると思うよ、なぜならこの国は二極化しているから、家の前にトランプ大統領の看板を立てていたら家や車が壊される」

トランプ大統領を支持しているにも関わらず、それを周囲の人たちに口外しないという“隠れトランプ”支持者。

サタデーステーションはそんな“隠れトランプ”に接触。
日本のメディアということで取材に答えてくれました。

“隠れトランプ支持者”カートさん
「アメリカでトランプ大統領を支持することは、身を危険に晒す可能性があると思っています。話すときは信頼できる相手か注意が必要です」

カートさんはこんな経験をしたといいます。

“隠れトランプ支持者”カートさん
「それほど深い付き合いではない近所の友人と政治の話をして怒らせてしまったことがあります。彼らは暴力的とまではいきませんが、とても攻撃的になりました」

世論調査でも数字として表れない“隠れトランプ”の存在は前回2016年の大統領選で浮き彫りになりました。

「隠れトランプのアメリカ」の著者、東洋大学の横江教授は・・・。

東洋大学 国際学部 横江公美教授
「トランプ大統領の物言いですとか、実際私は耳で聞きましたけど“トランプさんを応援していると言うと人種差別主義者みたいに見えるんだよね、聞こえちゃうんだよね”という現実がありますので、そういう人たちが“隠れトランプ”になっていく」

(米・アリゾナ州 トランプ大統領)
「昨夜ウィスコンシン州で遊説をしたがすごい支持者の数だった。今朝デタラメの世論調査が出たが実際は我々が1ポイントリードしていて最後は勝つ」

“隠れトランプ”を反映させている世論調査ではバイデン氏が優位となっている激戦州も一転してトランプ大統領優位に変わります。

東洋大学 国際学部 横江公美教授
「民主党も共和党も“隠れトランプ”がいるという想定ですよね。
[テレ朝news]