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“コロナ禍だから”渋谷に来た若者たち そのワケは(2020年11月1日)

コロナ禍のハロウィーン、東京・渋谷では深夜から翌朝にかけてトラブルが相次ぎました。
「感染が怖い」それでも若者が集まる背景には、コロナ禍ならではの理由もありました。

▽まばらなコスプレ姿
10月31日夜、早い時間の人出は多かったものの、“自粛”の呼びかけもあり、仮装姿はまばらでした。
「(例年の)10分の1もいないんじゃないかってくらい、もうむしろ仮装している、うちらが浮いているって感じですね」

それが、午後10時を過ぎても、渋谷駅からセンター街方面に向かう人波は止まらず―。
取材を続けると、“夜が深まるほど”混乱の度合いを増す、渋谷の姿が見えてきました。 

取材D「大音量の音楽をかけながら、なにやら飛び跳ねていますね」「トラックが奥から手前に来ようとしてるのですが、人だかりで思うように進めません」

コロナ禍にもかかわらず、至るところで“密”が発生。
また渋谷区は、条例で一部時間帯の路上飲酒を禁止しましたが・・
取材D「あちらで立ち止まって話しているグループ、全員片手にお酒を持っています」          

▽恒例?のトラブルも
「ケンカが起きた」との一報を受け、警備員が現場へと急行します。
取材D「また暴れ出しました。今警備員が止めにかかっています」「今、一人男性が連れて行かれます」

夜明けが近づく頃、飲みすぎたのか路上に倒れこむ姿が数多く見られました。
取材D「今、女性が一人担架で運ばれていきます」「路上で倒れていた女性が救急車に運び込まれました」

▽なぜ、コロナ禍で集まるのか
感染を警戒しながらも、来てしまった理由。垣間見えたのは“コロナ疲れ”です。

渋谷の若者「ずっと自粛していましたね、全然飲みとかも行かなかったですし。結構、久々ですね」
「1年何もせずに終わっちゃった。旅行も行けなかったし」
「せめて一つくらい、イベントやりたいなって」

取材中、仮装しながらゴミ拾いをする若者たちに出会いました。4人は同じ大学の同級生ということですが‥
大学生「初対面同士もいますね、この中は」「ここ初対面なんです」
Q:コロナのせいで同じ教室で講義を受けられない?
「オンライン(講義)になっちゃったので」

収束の兆しが見えない新型コロナ。今回ハロウィーンをきっかけに、初めて集まったと言います。
大学生「ハロウィンを楽しみたいのですが」「楽しむだけだと、世間的にもよくないのかなと」
「よいことをしようかな、みたいな。
[テレ朝news]