医療従事者(ベルギー・リエージュ州10月29日)
「疲れた!疲れた!疲れた!」

マスクをしてシュプレヒコールを上げているのはベルギーの医療従事者たち。

医療従事者
「積もりに積もった疲れです。第1波から1日も休まず働いています」

ヨーロッパで深刻化する新型コロナの“第2波”。
フランスとドイツは二度目のロックダウンを選択することに・・・。
その2つの国に挟まれたベルギーも大変な事態になっています。

人口およそ1150万人と東京都より少ないベルギーは10月29日、1日あたりの新規感染者数がこれまでで最多となる2万3921人となりました。

現地の発表によると、10月22日の時点で573人だったICUの患者数が、1週間でほぼ倍に・・・。このままでは医療崩壊が起こるとしています。

サタデーステーションでは、ベルギーの看護学校に通う日本人の惠比澤さんに現地の状況を聞きました。

ベルギーで看護学校に通う惠比澤怜奈さん
「(医療従事者でも)ものすごく強い症状が出ていない人たち、勤務することが可能な体調であれば働いているような現状ではあります」

医療従事者がPCR検査などで陽性になっても、発熱などがない場合は勤務を続けるよう要請されているといいます。

ベルギーで看護学校に通う惠比澤怜奈さん
「(通っている学校の)何人かの生徒は実際にコロナ感染者の病棟にボランティアとして参加するように声がかかっていて現場に入って協力しています」

専門職としては、まだ言葉に不安があるという惠比澤さんも、看護師不足の介護施設を手伝うことが決まりました。

ベルギーで看護学校に通う惠比澤怜奈さん
「言語能力だとかをみていただいて、それでも『働いてほしい』といってくるぐらいなので、よっぽどだと思います」

首都・ブリュッセル在住のななさんによると、規制は2週間前から強化されたといいます。

ブリュッセル在住 ななさん
「まだロックダウンに入っていないけど、ほとんどロックダウン状態で多分、きょうの夜からロックダウンに入るじゃないかとの予想です」
「夜の10時から朝の6時まではもうどこにも出かけちゃいけないです。外出禁止です。もし、見つかったら罰金です」

公共交通機関でマスクをしないと、3万円以上の罰金。
さらに、長時間会えるのは一緒に住む家族以外では1カ月で1人だけで、野外のみに場所が制限されています。

こちらは、ななさんが去年9月に撮影したブリュッセルの広場。
観光客向けの露店などが並び、多くの人の姿が確認できます。
しかし今年9月、同じ広場には、露店はなく、歩いている人も極端に少なくなっています。
そんな中・・・。

アレキサンダー首相(10月30日)
「11月2日からロックダウンを開始します」

二度目のロックダウンが決定しました。

アレキサンダー首相(10月30日)
「これが最後のチャンスです。
[テレ朝news]