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五輪、1都3県で「無観客」決定



 8日、5者協議が行われ、1都3県では「無観客」となることが決まりました。緊急事態宣言下で「安全安心」の大会にできるのでしょうか?

 8日午後8時、IOCと政府、組織委員会などによる5者協議が始まりました。

 「東京の皆さん、こんばんは。我々の声が聞こえますか?」(IOC バッハ会長)
 「バッハさん、ようこそ東京へ」(東京都 小池百合子知事)
 「何と言ったらいいのか、ついに日本に来ましたよ。私はこの日をずっと、1年以上待ち望んできました」(IOC バッハ会長)

 8日に来日したIOCのバッハ会長は、リモートでの参加です。

 5者協議後、丸川大臣は。

 「5者協議では緊急事態宣言が新たに東京都に発出されたことを受け、東京都の会場は無観客とすること。緊急事態措置が講じられていない区域については、地域の状況をふまえ、首長と協議のうえ、具体的な措置を決めることで合意を得たところ」(丸川珠代 五輪相)

 開幕まで15日と迫る中、東京と埼玉、千葉、神奈川の1都3県では収容人数にかかわらず、33ある全ての会場で「無観客」となることが決まりました。開会式・閉会式も観客なしです。

 「極めて限定した形で大会開催を余儀なくされたことは、大変残念であります。大会を楽しみにされていたチケット購入者の方々、各地域の皆様には大変申し訳なく思っております」(大会組織委員会 橋本聖子会長)

 「無観客」となったことについて、街では・・・。

 「感染対策として無観客でやるのはいいと思う。あんまり(大会を)やる意味あるのかなと」(大学生)

 一方、1都3県以外、福島で行われる野球・ソフトボール、茨城や宮城で行われるサッカーなど8つの会場では、観客を入れる方針です。

 しかし、「無観客」となる会場でも、「オリンピックファミリー」などの大会関係者やスポンサーは、観戦が認められるようです。

 「国民が無観客で入れなかったとしても、例えばオリパラの開会式、IOCなどの関係者またはスポンサーの方々が、主催者側として入る可能性がある。これは事実であるか?」(立憲民主党 田島麻衣子 参院議員)
 「大会運営関係者については専用車で、直行・直帰するなど行動管理もされていて、人流の観点からも安全に管理されているため、観客には含まれないという整理であると理解をしています」(内閣審議官)
 「これ本当に国民の理解を得るのは難しいと思うが、1万人という報道が出ています。これ正しいですか?」(立憲民主党 田島麻衣子 参院議員)
 「組織委員会におきまして、人数の絞り込みを行い、適切な規模となるよう、現在精査が進められているものと承知しています」(内閣審議官)

 観客とは“別枠”として、大会関係者などの観戦を認めるものの、人数は精査中としました。(09日00:41)