好評の「新型コロナと闘う」シリーズ、無症状の感染者を減らす精密治療での対策を提唱する児玉龍彦さん(東大先端研)と金子勝さん(立教大特任教授)にうかがいます。
コロナ研究は大きく進み、世代を超えて似たウイルスに感染した記憶・交叉免疫を獲得している人々は重症化しにくく、かつ抗体ができやすいので感染拡大もしにくいこと、重症化するのは新型コロナが体内に入るときにスーパー抗原が露出し自分自身の免疫細胞が過剰に反応するからであること、感染初期の抗ウイルス剤治療によって重症化する前にウイルスが消えるから早期の感染把握が大切であること、さまさまなことがはっきりしてきました。感染拡大のメカニズムも明確になっており、拡大する前にPCR検査によって無症状の感染者を発見して隔離治療するという対策の基本も共有されてきています。
漫然と「密を避ける」対策を繰り返すのではなく、科学的知見に基づき、最も効果的なところに資源を投入することなくして、日本の経済は再開できません。
自ら知識を獲得し、方針を選択する市民には、必見の講義です。
収録は2020年10月13日